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第17回 暮らしの足から考える持続可能な村づくり

2020.01.21
衛藤彬史
地域連携センター 学術研究員

概要
山間部を含む多くの農村地域では、生活する上で自家用車が必要不可欠であり、自身で車を運転することが難しく、身近に同乗を依頼できる相手がいない場合、移動に多大な困難を伴う。そのことにより高齢になってから住み慣れた地域を離れざるを得ない事態や、危険を承知で自ら運転することによる事故が生じている。
対策は各地で実施されているものの、財政難もあり多くの地域で課題のまま残されている。一方、地域や住民が主体となり交通不便を解消・軽減している事例もあり、そうした事例における要点解明と他地域へ展開するためのアプローチが求められている。今回の報告では、そうした事例における工夫や要点を紹介するとともに、地域で暮らしの足を確保するための主体的な取組みが持続的な村づくりに向けたきっかけになり得ることを報告いただいた。

今回は
地域連携センターの学術研究員である衛藤氏に
「農村における地域交通」について話題提供いただきました。


報告では
住民がドライバーを担いながら交通が不便な状況の解消を目指す

兵庫県豊岡市の「チクタク」

京都府京丹後市の「ささえ合い交通」

を事例に
運営を持続的にしていく上での課題と
そうした活動自体が村づくりにつながっていることをお話いただきました。

会場からは
事例として紹介した2つの取組について

「ドライバーの報酬は?」
「稼働率の算出方法は?」

など、詳しい情報への質問がありました。

報告を通じて
地域連携の実践と研究をより身近に感じることができる機会と
なったのではないでしょうか。

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