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地域おこし協力隊として山に移住したらパワハラとセクハラを受けた話。《パワハラ編》

今回は私が高知県大川村の集落活動センター(道の駅的な施設)で受けたパワハラや嫌がらせについてお伝えします。
まず『集落活動センターって何?』という方が多いと思いますので簡単に説明させていただきます。集落活動センターとは高知県が独自に展開している過疎地域の振興対策で ''地域の住民たちにやりがいや生きがいを持って活動してもらう'' ことを目的に集落維持のため作られた施設です。一般の方から見れば「道の駅」とそんなに変わりません。
そこの運営母体は自治体であることが多く、形式的には運営委員会や地元の団体としていますが、土地建物や光熱費まで行政持ちです。
そして、そこの開発運営費はほぼすべて補助金(税金)です。

300人ほどしかいない大川村の集落活動センターにすら地方交付税や過疎地域持続的発展支援交付金などの名目で毎年2000万以上の税金が投入されています。(役場や村の外郭団体への助成金、補助金は別でさらに巨額です)
もちろん予算の用途は細かく定義されており、立替後後払いの補助金もあるため何にでも使い放題というわけではありません。問題は、活動センターの宣伝振興のための予算およそ500万円が集落活動センターに多額の借金を負わせた会長の給料(生活費)になっているという点です。

違法行為でなくとも、倫理観と常識の欠如した現状に唖然としました。そして何より問題だったのは、この集落活動センターの会長の男性が村中で敬遠されるほどの厄介な人物だったということです。

  • 村出身者で一旦村外で就職したものの数年で辞めてUターン(民間の職場経験は1か所だけ)

  • 村の社団法人の理事と集落活動センターの会長を兼任しているが集落活動センターにはほとんどおらず、村の特産品開発事業を東京の会社に委託し600万近い借金を作る(契約書も交わしてない)

  • それでもクビにならず借金も返すどころかセンターの赤字が800万以上に膨らんでいる

  • 協力隊に店舗業務を手伝わせているのに初対面で協力隊に対する差別発言

  • 集落活動センターから車で1分の村営住宅に住んでいるのに店舗の鍵を外に置きっぱなし(管理していない)

  • 村の誰からも信用されていない(パワハラ発言、約束や予定の反故乱発)

  • 過去に村にある加工場の工場長も兼任していたが知見も経験もなく無茶苦茶な指示ばかり出し全従業員からストライキを起こされて出禁になった

これだけでもとんでもなく非常識な人物であることは窺い知れると思いますが、なにより決定的だったのは

「村の誰一人からもいい評判を聞かなかった」ことです。


そして私も初対面(!)の面談で今後のセンターの運営方針を聞いたらそれが癪に障ったらしく軽く舌打ちした後、

「協力隊の給料も税金だから自立してないよね」

と言われたり、運営改善提案を出しても「まだ誰もあなたのこと知らないから」などという理由で抑圧され続けストレスで頭痛と吐き気を催すまでになりました。
自分の奥さんを誰にも伝えずいきなり物販業務に就かせ、奥さんからも入ってすぐ私に仕事に対するクレームや嫌味を10回以上連発されました。おそらく新入りの私を潰すために、会長が奥さんに私の悪口を吹き込んでいたのでしょう。
バイトで入ってくれている村の方や、ほかの協力隊の人の話からも奥さんがモンスタークレーマーであることは伝わりました。
しかし、自分の夫が600万近い借金を村に負わせたのに、平気でセンターに出入りし自分たちがここの責任者という態度を取れる精神が「すごいな…」と思いました。奥さんの発言も

「(夫である会長が)倒れるなら保険金いっぱいかけてからにしてもらわないと」

「村の議員の数が多すぎて議員の給料分が税金の無駄だから議員を減らせばいいと思いますってテレビのインタビューに答えたけど(放送で)使われなかったわー」

と衝撃的な内容が多く性格が窺い知れました。
この夫婦が集落活動センターひいてはこの村の「病巣」だと気づきました。

私自身は、集落活動センターの現状(平日の売り上げは数千円、入ってきたお客さんも店内を見てがっかりして何も買わずに帰る)に危機感を抱き、少しでも集客を増やそうといろいろ改善提案したり、自腹で商品を仕入れて売り上げをあげたりしたのですが、すべて反感を買ってしまい会長と協力隊OBの女性に会議で自分の提案を全部潰されてしまいました。
それは構わなかったのですが、会議の内容が売り上げ改善につながる提案が何もなく「提案はメンバー全員がOKしないとやらない」ということだけが決まったので失望しました。
村に残った協力隊OBの女性からメールで資料と称して仕入れた商品を批判されたり、会議で6枚分もの手作り資料を1時間以上かけて読み上げれられ「実績を出してない人の提案は受け入れられない」など私に対する怒りを滲ませながら提案内容を否定され続けました。
初めてこの女性OBと面談した時も、私が「このままでは村が存続できないのではないか」と相談したらうっとうしそうに、

「・・・(村が)滅べばいいんじゃない?」


と、衝撃の答えが返ってきました。
その時、村に愛着があるわけでなく税金にたかって寄生する為に定住する人もいるのだと知りました。

私も店舗に貢献している人から批判されれば納得できたのですが、この協力隊OBの女性は「WEBデザイナー」として協力隊に入ってきた人で店舗業務(レジや接客)経験のない方でした。それが協力隊の任期が終わって収入がなくなった途端「店舗運営アドバイザー」という肩書で役場からお金をもらって会議に参加するようになりました。任期終了後、店にはたまにしか来ず、村で開発した焼き菓子の試作や商品のPOPをいくつか作る程度でした。開発を手伝ったというお菓子も販売まで1年以上かかった上に、ほとんど売れていません。そういう人がネットで調べた情報だけで販売戦略を謳う状況に愕然としました。
しかし私が会長のことを面談で聞いた時には「ああ、あの人(会長)はダメダメ」と言っていたのに、会長と関わり合いながら集落活動センターの巨額の赤字のことも知らず「ただ働きさせられている」という会長のウソを信じこみ、それを会議で話し二人で笑いあっていました。

移住者(先)が移住者(後)をいびる構図

『この人達と仕事はできない・・・』

それが実直な感想でした。その後、私は集落活動センターから離れました。
会長と関わらなくてすむようになったものの、自腹で仕入れた商品の売上金が支払われなかったり、こちらが出した契約書を見もせず拒否しておいて品物が売れた後から仕入れに関して難癖をつけてきたりで本当に辛かったです。
この経験から、

  • 村に借金を負わせた管理能力に問題がある人物を辞めさせる自浄作用すらない組織であること

  • いくら現場で働いている人間が頑張っても上にいる人間が腐っていると組織は変えられない

ということを学びました。
今後も赤字を膨らませながら、人の来ない身内だけのイベントをやり続けるのでしょう。ですが、その赤字を補填するのもイベントにかかる経費もすべて税金です。

なぜ民間で稼いだ人たちの給料を売上のない赤字の店舗を存続するために使わないといけないのでしょうか?

そしてそこに振り分けられる予算は公務員でもない人達の生活費に使い込まれ、売れないお菓子や土産物の開発費に消えるのです。
普通の店舗なら返せない額の借金を負った時点で閉店しますが、行政が噛んで(税金を投入して)いるせいでつぶれないのです。

移住制度を否定するわけではありませんが、あまりに税金を食い潰す寄生虫のような人物が多いことも事実です。お金をばらまいても地域は再生しません。むしろ売り上げが上がらなくても、赤字を作ってもクビにもならず怒られもしないので「何もしなくていいじゃん」とどんどん腐っていきます。

そんなところで3年過ごした人間が新しい事業を興して成功したり、一般社会でやり直せるでしょうか?
実際、協力隊の若い男性は事務所で昼ご飯を食べた後「休憩いってきます」と出ていき、山の奥で車を停めてさぼっているのを村の人に目撃されています。そんな人達と給料が同じなのも辛かったですし、自分はこの環境になじめるタイプの人間ではないことに気づきました。
若い人達に伝えたいのは過疎地域で貴重な3年間を無駄にするくらいなら、ちゃんとした職場を探して就職したほうが自分の将来にとってよいということです。

最後に誤解のないようにお伝えしたいのですが、私がパワハラや嫌がらせを受けたのはごく一部の人達です。
ほとんどの村の人たちは、ちゃんと自分の仕事をして生活している人達です。(公務員が主)
その人たちから「勝手なことするな」「変えようとするな」などと否定されたことはありません。むしろいろいろ気遣ってもらったり、自力で開催した地域イベントに協力してくださる方もいました。
ただそのごく一部の人達が、自分たちの生活のために役場からの肩書にすがって村(税金)に寄生している状態なのです。

大川村では協力隊としてきて村に残っている人は5人もいません。去年、任期が終了したOBの2名も自立できず役場からお金をもらっています。
今まで100人以上の人が移住してきてほとんど残っていないということはつまり、大川村にきても生活できないということです。

「人が住まないところには必ず理由がある」


これが一番みなさんに伝えたいことです。
希望をもって移住を検討している方の意欲をそぎたいわけではなく、移住するならその地域のことをよく分からないまましてはいけないということです。私ももっと内情が公開されていれば、ここまで悲惨な目には合わずにすんだと思いますが今後被害者が増えないように書かせていただきました。

長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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