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星野リゾートが海外進出する

星野リゾートの星野佳路代表のインタビュー記事

コロナ禍で観光関係が経営的大打撃を受けたとき、観光業界のアイコン的なポジションでワイドショーに出まくってた印象の星野氏。困窮する観光業界は一時的にインバウンドから国内需要に切り替えるなど、マイクロツーリズムを掲げていた記憶がある。結果、国内旅行をサポートする政府の施策(Gotoキャンペーン)と高級ホテルの相性はかなり良かった。


観光業の生産性を上げる話。

興味深かった内容が観光業の生産性を上げたいという話だった。記事によると国民の休暇が全国一律でしかも大型連休になりがちだという。その場合、ホテルは限られた部屋数しか客を呼び込むことが出来ず生産性の限界があるという事だった。フランスでは大型連休を3つの地区ごとに交代に取得するらしい、そうすれば最大部屋数を数週間埋めることが出来る、これを生産性が上がると言ってる。確かに、そのやり方は国のチカラがなきゃ無理そうだ。

コロナ禍を経て、外貨を稼ぐ必要性を実感して行動する。

星野リゾートが海外進出する理由は国内の旅行が麻痺した時、次回も乗り越えられるかわからない。国内の景気回復タイミングもほぼ全国的に一律。経営者はこちらがダメでも、こっちが行けるという風に対応しておきたい。そして、ついに星野リゾートが海外進出する時が来た!これはアツい!

日本の観光業界、一度海外進出を失敗している。

記事では日本は80年代のバブルの時に、観光業界は一度海外進出して高級ホテルを創ったが客足が途絶えて失敗しているらしい。その辺りも星野氏は調べたうえで、失敗の要因を日本の良さをなくし欧米風のリゾートを創ったことだと分析している。星野氏は星野リゾートの主力商品「温泉旅館」を日本のテイストのまま海外に創ると宣言している。それは多数のインバウンド需要の際のデータから海外旅行客が日本の温泉旅館を体験したいとしていることを掴み、アメリカから出ずとも日本の温泉旅館を体験できれば価値があると見込んでいる。しかも、温泉はアメリカでも各所で出ているらしい。

創業家はチームを率いていく。

いつものことだが、創業家の後継者問題について語っている。星野氏は創業家が継ぐのは当然だといった感じで答えてる。ほかの経営者と何か雰囲気が違う、それもそのはず星野氏がもともと家業の旅館を継いだからだ。(結果として国内外で63施設、従業員4000人の大規模リゾート会社になってるけど)創業家はチームを率いて組織を継ぐ、現在の体制を守ることが大事だと言っている。創業家も様々、野心はあっても表現の仕方も様々だ。


星野氏は経営に役立つ本を幾つも書いています。特に私が読んだ本で為になった本を紹介します。

エンパワーメントとは、社員に自発的に判断行動する権限を与えて成長を促すことです。旅館というのは、ある一定規律の中で各個人が裁量で判断する機会が多いです、それが結果的に従業員の成長に繋がる、と。チームを率いるために重要な考え方が学べます。良著。

星野氏の掲げる「教科書通り」の経営をもっと詳しく学びたいマニア向けの本がこちら。星野氏が推薦する本を実際の経営でどい役に立つのか解説付きで読むことが出来る。この本で紹介された本を読めば、しばらくは本に困らない生活を送れる。良著。


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