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シーシャ、それは原体験の味

こんにちは、ちーろってぃ(26歳)です。

普段は、世界の平和を守るサイバーセキュリティ(見習い)のお仕事をしています。その傍ら、IT技術を駆使して世の中の役に立ちそうで役に立たない、少し役に立つツールを生産しています。

■ 地獄の日々

クラウドファンディング挑戦まで1ヶ月を切ったのにもかかわらずまだテーマすら決まっていない私。

通勤をテーマにやろうとしていたとき「ちーろってぃさん、何をおすまししているんですか」と心が入っていないことを見透かされたし、前回の記事もシバコロ先生に見せたら深堀りが足りないと大ダメ出しを食らった。

そりゃそうだ、だって自分にも響いてないもん。
自分に響かないものが人の心を動かせるはずがない。

苦しい。

苦しい。

もうどうしようもない。

だって私、深く考えて生きてこなかった。

好きなものに対して「なぜ好きなのか?」を5回繰り返して本質にたどり着こうとするなぜなぜ分析をやったって、3回目くらいで頭が痛くなる。

私には考える頭がない。

でも、私にはがある。

考えられないなら、感じればいいじゃない。

私は原体験に会いに行くことにした。

■ こんにちは、私の原体験

訪れたのははちグラム高円寺店

私が原体験に出会うにはここしかないという確信がありました。

■ シーシャ屋に通い詰めた大学時代

はちグラムは私がシーシャに出会った場所、そして大学時代に大学よりも通った場所です。シーシャが超マイナーだった時代からもう10年もお店を続けています。本当に偉大。この10年間で世間でのシーシャの扱いもだいぶ変わりました。

たくさん通った分、たくさんの思い出があります。

友人と世界で一番くだらない話をした日、ガラガラの店内で店員さんとずっとしゃべった日、就活のエントリーシートを書きまくった日、昔の恋人と愛を語り合った日、友人が失恋した私と一緒に泣いてくれた日・・・

大学を卒業して就職した年にちょうどコロナ禍が始まったこともあり、少し足が遠のいてしまいました。

でもはちグラムは私の青春そのものであり、私がシーシャを愛するきっかけを与えてくれた場所です。

そして、深く考えたことはなかったけれど、シーシャには私を虜にする魅力が確かにあります。今回はそれを見つけるため、原点に帰ってきたのです。

■ やったこと

パインラムネ味のシーシャを吸いながらウンウン考えるも、思考の靄に閉じ込められた私からは何も出て来ず。

しばらくして、そうだ私は考えにきたんじゃない、感じにきたんだということを思い出し、この世界でシーシャにしか当てはまらない本質的な魅力を観察、そして他者への壁打ちから導き出すことにしました。

ありがとう、壁打ちに付き合ってくれた店員のマハオさん、アラシさん、たまたま隣に座ったタカシさん。

■ そして言語化されたシーシャ屋さんの特異な魅力

シーシャ自体も好きだけど、私はシーシャ屋さんが大好きなんだということに気づきました。

壁打ちをする中でいちばんしっくりきたのが、シーシャ屋には強制ゆっくり力があるという考え by マハオさん。

シーシャカフェと呼ばれることもあるシーシャ屋をカフェの一種と定義します。

一般的なカフェにおいては、どれくらいの時間滞在するかは個人の自由といえます。10分くらいひと休みするだけの人もいれば、コーヒーを何杯も頼んで数時間粘る人もいるでしょう。

一方シーシャ屋においては、まず注文してからシーシャが出てくるまでに10~15分程度かかります。そしてシーシャを吸い始めてからおいしく楽しめる時間は大体1時間半ちょい。つまりシーシャ屋に入ったら最後、最低でも約2時間シーシャ屋でゆっくりすることを強いられます。(10分でいいからシーシャを吸いたいんだ!!!という強い意志があれば30分で帰っても誰にも文句は言われませんが、3000円程度の料金を支払ってそんなもったいないことをする人はあまりいないといえます)何事にもタイパが求められるこの時代、ゆっくりすることを強いられる場所なんて他にあるでしょうか

そのほかに、シーシャ屋さんには以下のような魅力があることを突き止めました。

○ 居場所としての魅力

  • 怪しさゆえに最初のハードルめっちゃ高い

  • だからこそ最初のハードルさえ乗り越えられれば自分だけの秘密基地感ハンパない

  • 店員さんが覚えてくれる

  • 飾らない自分でいられる・・・パジャマで行っても浮かないくらい、なんなら店員さんもパジャマみたいな格好で働いてる

  • 最低限のモラルを守れば何をしても許される・・・おしゃべりするも良し、作業するも良し、ボドゲするも良し、ぼーっとするも良し、靴を脱いでくつろぐも良し、寝ても良し(うちの店は寝ちゃダメってとこがあったらすみません💦)

  • どんなタイプの人でも受け入れてもらえ、自分の居場所を見つけられる・・・友達とワイワイしたい人、恋人とゆっくりしたい人、ひとりで静かに吸いたい人、店員さんと仲良くなりたい人 などなど

○ 作業をする空間としての魅力

  • 家とは異なる空間で、体を最大限リラックスさせて作業ができる・・・図書館やカフェで靴を脱いでソファに沈みこんで作業できるところはあまりないと思いますが、シーシャ屋では当たり前。ソファと電源とWiFiはほぼ100%ある

  • 作業中にシーシャを吸う行為を挟むことでモヤモヤした思考をリフレッシュできる

  • 定期的に炭替えにやってくる店員さんにアイデアの壁打ちができる・・・今回もちょうど壁打ちしたいな~と思ったときに来てくれて助かった(勝手に付き合わせてすみません😅)シーシャ屋の店員さんは基本的に話好きの人が多いため、あまりにも長く引き止めなければ快く付き合ってくれると思います

■ ありがとう、私の原体験

私が熱量を持ち一生かけて取り組めるテーマなんてシーシャ関連しかなくない?

何を今更って言う人と、いやそりゃそうでしょって言う人、両方いると思う。私も両方思ってる。

遠回りしたなあ。

でも会えてよかった。


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