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プロダクトデザインwith飛騨春慶

IORI STAY のインテリア品チョイスが楽しい!
今回は、飛騨春慶のペットボトル入れをオーダーしました。
制作を依頼は、伝統工芸士・塗師である熊崎さんへ。

飛騨春慶のはじまりは、およそ四百年前の慶長年間に、高山城下で社寺の造営に当たった名工高橋喜左衛門が、たまたま打ち割った木目の美しさに心打たれ、これを蛤盆に作り、第二代高山城主金森可重(ありしげ)の子、重近(金森宗和)に献上し、御用塗師成田三右衛門に透き漆で塗り上げさせたところ、その色目が加藤景正の名陶「飛春慶の茶入」に似通っていたところから「春慶塗」と名付けられ、将軍家に献上されたと伝えられています。

『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より
URL: http://ja.wikipedia.org/


漆は「大子漆」を使用。
茨城大子町は良質の漆(うるし)が採れる産地です。 岩手県に次ぐ全国第2位、そのほとんどが大子町で生産されているそうです。大子漆は圧倒的に透明度が高く、上質で美しい艶が最大の特徴。

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漆は、摂氏25度~30度、湿度75%~85%という高温多湿の条件下で乾燥凝固します。熊崎さんの漆風呂(漆を乾燥させるための室)は、一定間隔で自動で漆器を回転し乾燥させる室(むろ)でした。

一番右が塗りたて。
時間の経過とともに飛騨春慶らしい色に変化していきます。
時が経つにつれ見せる表情が変わり、完成していく…まるで熟女のようです。笑

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覚えたての漆器用語「目黒(めぐろ)」と「目弾き(めはじき)」
目の粗い材種に塗った際に、気泡のように漆にプツプツと穴が開くのが目弾き※写真右
素人目には失敗?とでも思ってしまいそうですが、目弾きはデザインの一部。目弾きを好んで使う方もいるそうです。もしくは、下の写真のように塗り方が異なる、同じ香合を集めるコレクターもいるとか。

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漆の世界、最初の一歩。
工芸はとても奥が深い…学ばせていただく良き機会です。飛騨春慶のペットボトル入れが、どのように仕上がるか楽しみです。

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