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旅:ハイジ村(スイス)Heididorf, 24.06.24


子供の頃、「行ってみたい」と憧れた場所が3つあります。

・《赤毛のアン》(モンゴメリ作)のカナダ、プリンス・エドワード島
・《ピーター・ラビット》(ポター作)の英国、湖水地方
・《アルプスの少女ハイジ》(シュピーリ作)のスイスの村

このうちカナダのプリンス・エドワード島と英国・湖水地方には行ったのですが、ハイジの村は近くを何度も通ったものの、未踏でした。

以前はハイジにちなむものはマイエンフェルト村に噴水のみと聞いていました。
ですが、四半世紀前に『Heididorf(ハイジ村)』ができたと聞き、やっと行くことができました。近くだといつでも行けると思い、かえって行かないものです。

この前3回にわたって投稿した《レンツブルギアーデ》の後、足を伸ばしました。それまでの悪天候から一変、快晴で爽やか、天気に恵まれました。

ハイジ村からすぐのところにホテルがありますが、高かったので、バート・ラガーツに泊まりました。ここはクララのために主治医が療養を決めた町です。
高級スパホテルがありますが、やはり私にはとても高いので、古城ホテルに泊まりました。このホテル、ハイジ村から遠くに見えました。

ここも19世紀末に盛んになった「グラン・オテル」の雰囲気をとどめています。

さて、ハイジ村の入口です。

車を停め、少しだけ歩くとハイジ村に着きます。
下記の写真、右側のショップで入場券を購入し、ゆかりのある建物に入ります。

パンフレット

ハイジの話に出てくる場所がまとまっていて、簡単にまわることができます。
最初はシュピーリがハイジの話を書こうとインスピレーションを得た家。

おじいさんのアルプヒュッテ。

クララの車椅子と2人が寝た干し草のベッド。
子供の頃のハイライトは、おじいさんが干し草を「布団の袋」に詰めてくれて、クララと2人で星をみながら寝るシーンでした。
当時は「布団の袋」が何かわからず、星を見ながら寝るので、窓は天井についているものだと思っていたのですが、窓は横。位置的に見える気はしました。

ハイジとペーターが通った学校。もちろん再現です。

村役場

写真はたくさん撮ったのですが、以下にあげるサイトで綺麗な写真や説明を見ることができるので、こちらをどうぞ。


記念館には日本語の説明もありました。
シュピーリの結婚生活は決して幸福なものではなかったこと、また彼女の夫は法律家で、リヒャルト・ワーグナーと交流があったことも初めて知りました。

ハイジ村は「テーマパーク」のようなもので、ハイジの物語を通じて19世紀末の暮らしを知ることができます。

ですが、昔も今も変わらないのは自然の風景(のはずです)。
すぐ近くでは雨続きのせいで洪水で町が孤立したり、道が分断されていました。
これも気候変動のせいだと言われています。

冒頭にあげた3人の作家はみんな女性、しかも自然の素晴らしさに気づき、自然と人間の関わりを書いた作家たちでした。そんなことを思いながらたどった道・・・

目指したのはハイジ村の近く、高くて泊まれなかったホテルにあるレストラン。

料理の下部には「Rösti」(レスティ)と言って、ジャガイモを太めの千切りにして固めて焼いたものがあります(スイスに来たらレスティを食べなきゃ!)。写真ではよく見えないのですが、少しだけ右下に見えています。その上にスイスのチーズをかけて焼いたものですが、シンプルでとても美味しかった。

お砂糖はなぜか「上島コーヒー」。


FOTO:(c)Kishi

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