ドイツ、11月2~30日、部分的ロックダウン

今日10月28日、連邦と州の4時間半にわたる協議の結果、11月2日から30日まで、全国で部分的ロックダウンに入ることが決定しました。
これまで、全国統一的実施が難しかったのは、連邦制をとっていること、自治体により感染状況に大きな違いがあることが理由でした。
しかし感染者数が日一日と増加し、人々の移動が感染の大きなリスクにもなっていることから、以下のような措置がとられることになりました。
バイエルン州のいくつかの自治体では11月2日を待たず、ほぼロックダウンに入っているところもあります。

この措置は現在のコロナ感染拡大を抑え、医療機関になるべく負担をかけないようにすること、12月のクリスマス・シーズンを少しでも楽しいものにしようという意図が強調されています。

2週間後に再び協議し、その後の対策と措置を決定する予定です。

以下、決定事項です。

①接触を家族などの最小限に抑えること。

②私的旅行を制限すること。これには親戚を訪れることも含まれる。
国内・国外の、日帰り旅行も含む。宿泊は最低限必要な仕事以外は避けること。

③劇場、オペラ・ハウス、コンサート・ホール、メッセ、映画館、運動公園、ピンク・サロン、スポーツ施設、プール、フィットネス・センターなどは閉鎖。

④イヴェント禁止

⑤飲食関係、つまり、レストラン、バー、クラブ、ディスコ、酒場など閉鎖。ただ、食品のテイクアウトはOK。

⑥エスティック・サロン、ネイル・サロン、マッサージ、タトゥー・サロンなどは閉鎖。ただ、理学療法士の施設、理容室・美容室はこれに含まない。

⑦商店は25㎡につき1人までの入場は許される。

⑧学校や幼稚園、保育園などは閉鎖しない。

⑨工場、手工業関係は衛生条項を守る限りにおいて制限しない。


実施については細かい取り決めもありますが、大体、上記のような指針です。もちろん、これまでの、マスク+距離+衛生+換気はマストです。

また、政府は休業補償も約束しています。

ドイツの感染状況は、現在、周辺諸国よりはまだマシですが、それでも日々感染者数が増加しており、これから2週間が山場というところでしょうか。

11月は日も短くなり、通常でも自殺者が最も多い月とされています。

厳しい11月になりそうです。



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