音楽ニュース:コロナ封鎖解除直後のコンサート・ホールのようす ~ ドルトムント・コンツェルトハウス

ドルトムントというとサッカーの香川選手が活躍したことで日本でも有名かと思います。

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これは中央駅ですが、赤い電車の背後に見える白く低い建物は『サッカー博物館』の一部です。


ドルトムント・オペラもAクラスの優秀な歌劇場で、現在、日本人が活躍しています。
この劇場の第一カペルマイスター兼音楽総監督代理を務める小林資典(もとのり)さんです。
ドイツのAクラスのオペラハウスやオーケストラで、現在このような重要なポジションにある日本人指揮者は、小林さん、たった一人です。


さて、ドルトムントには『コンツェルトハウス』という素晴らしいコンサート・ホールもあります。

6月18日、コンツェルトハウスでのピアノ・リサイタルに出かけました。
イゴール・レヴィット(Igor Levit)がベートーヴェンの最後の3つのソナタを弾くのを聴くためです。これはルール・ピアノ・フェスティヴァルの一環です。

まずピアノ・リサイタルなのでステージ上は問題ありません。

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聴衆の数はもちろん制限されています。
ところで、他のホールで、席移動が禁止されているにもかかわらず、移動する人を見かけました。このホールでは座ってはいけない座席の背もたれに「FREIHALTEN」=「座らないでください」という張り紙がされていました。

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レヴィットはまだ33歳、素晴らしいピアニストです(詳細は7月中旬発売『音楽の友、8月号』に執筆予定)。

素晴らしい演奏の余韻冷めやらずに乗った電車はガラガラでした。

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これはICEというミュンヘン行き長距離特急です。乗ったのは19時前、通常ならたくさんの乗客がいるのですが、ひとつのワゴンに2~3人というところでしょうか。電車が空いているという話は聞いていましたが、まだまだ乗客は戻ってきていないようです。

©Kishi


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