サッカー・ドイツ代表監督レーフ、辞任

3月9日の大ニュースはドイツのサッカー・ナショナル・チーム監督ヨアヒム・レーフの辞任表明でした。レーフの契約は22年UEFAワールド・カップまでありましたが、今年のヨーロッパ・カップを最後に辞任することになりました。

レーフは2004年、当時の代表監督ユルゲン・クリンスマンのアシスタントとしてドイツ代表チームに加わり、2006年から監督を務めています。
2014年のブラジル大会ではドイツ優勝を果たしました。

しかし2018年のワールド・カップ・ロシア大会では決勝トーナメントに進むことができないという史上初の惨敗を喫しました。この時、レーフは110分という最長の記者会見を余儀なくされました。

昨年11月、対スペインとのゲームはレーフにとって189回目の国対抗試合でしたが0:6で大負け、ドイツは1931年以来最悪の負け方でした。

レーフの後任として、メディアでは以下の人々の名前が挙がっています。

シュテファン・クンツ
ユルゲン・クロップ
ハンジ・フリック
トーマス・トゥッヘル
ユリアン・ナーゲルスマン
ラルフ・ラングニック
マルクス・ゾルク
ミロスラフ・クローゼ
アルセーネ・ヴェンガー
ニコ・コ―ヴァッチ
ローター・マテウス

中でもクロップの評判と人気は高いのですが、本人は「(リヴァプールの)仕事がある」と言って即座に否定しています(ちなみにリヴァプールとの契約は2024年まで)。
ただクロップはやはり大本命、つなぎに誰かを置いて、その後にクロップ就任というストーリーもありかもしれません。監督として自分が思い描くチームをつくるのに、準備期間が必要だからです。

この点、オペラハウスやオーケストラの『作り方』と共通するものがあります。ヴィジョンが重要、それに向けてどのようなチームを作るか、人材発掘とその才能をどう育てるか・・・ローマは一日にしてならず。

ちょっと脱線しますが、『ドッペルパス』で見事なゴールが決まると、音楽理論の『ドッペルドミナンテ』の効果が可視化されたような気になります。

さて、クロップがボルシア・ドルトムントの監督を務めていた時(2008~15)のブンデスリーガは本当に面白かった。
バイエルン・ミュンヘンの『一強』はブンデスリーガ全体でみるとつまらないのです。バイエルン・ミュンヘンの予算額は他と比べてダントツに多いので、強いのは当たり前だし。

2010年からはドルトムントに香川真司が加わり、テレビやラジオでアナウンサーが「Kagawa!」と絶叫するのには、こちらも興奮したものです。

さて、ドイツのナショナル・チーム、これからどうなるでしょう?

クロップのファンの私としては、是非クロップに来てもらいたいと思っています。

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