#294 日本のスマート農業、世界のスマート農業の事例紹介

この記事は音声メディアVoicyで配信している台本を掲載しています。主にインタビューをお送りしている番組です。気になる方はぜひ 【アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ】 ☞https://voicy.jp/channel/1718  ご視聴くださいませ。チャンネル登録どうぞよろしくお願いいたします。なお、LINE登録もよろしくお願いします。

1.スマート農業


今日はインタビューはお休みにして、私が顧問を務めるスマート農業ファーモの取り組みと、世界のスマート農業の事例についてご紹介します。

改めまして、
このチャンネルを選んでくださってありがとうございます。
チャンネル名は アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ
アナウンサープロデューサーとして30年近く放送局に勤め、音声の研究者として心地よい声の研究を続けています。またYoutube朗読チャンネルはフォロワー1万8千人を突破しました。

このVoicyでも聞き取りやすい声、また聞きたくなる声を意識しながら、
月~金曜日毎朝6時半から配信しています。よかったら最後までお聞きください。

私は、30年近く放送局に勤めたのち、企業のPRのサポートをする業務や、動画や音声コンテンツの制作、アナウンススクール、そして栃木県のベンチャー企業、スマート農業、ファーモの顧問を務めています。

私が関わり始めた時には、まだ農業用ハウスの環境管理、CO2や窒素の濃度、土壌の環境管理、水田の水位をセンサーでスマートホンに通知するといったものだったのですが、今や、農業のDX化、減災に関わる分野まで幅広く活用され始め、農業だけではなく、全国の自治体からの問い合わせも相次いでいます。

その理由は大きく分けて3つ。
1.導入コストが安く、簡単なこと
2.勘と経験だけに頼らず、データ管理で品質の高いものが作れること
3.自然災害が増えていること

1.導入コストが安く、簡単なこと


ファーモの場合、1台センサーの機械を買っていただければ、導入コストは19800円から、ランニングコスト0で使えます。また、太陽光で発電できるため、ケーブルもいらないし、とても軽くて、女性や、ご高齢の方でも、設置が楽ちん。

2.勘と経験だけに頼らず、データ管理で品質の高いものが作れること


ファーモを使うと、プッシュ通知で、異常温度をお知らせしてくれる機能や、作物の状態がデータとして見ることができるため、質の高い作物を作れます。通常の販売はもちろん、メロン、イチゴなどでもお使いいただいている方が多いです。

3.自然災害が増えていること


ここ10数年、日本では水害が多く報告されています。ファーモでは、田んぼダムや、貯水池の水の管理、支流の河川の水位なども知らせてくれるため、現在全国の自治体からの問い合わせが相次いでいます。

ここ数年、農業分野に異業種からの参入が相次いでいますが、エンジニアファーストな商品が多く、農家さんが使いきれないものが多い印象があります。
ファーモの場合、農家さんの困り事を一緒に解決していくスタイルをとっているので、農家さんが、欲しいものがダイレクトに生かされる商品が多くなっています。

ものづくりの基本です。

つまり、開発する側のコミュニケーション能力が求められます。そして、一緒に作っているという信頼関係を作るのも上手だったのだろうなと思います。

そんな中、日本国内のスマート農業の市場規模は2020年は144億円、2025年には665億円に成長すると予測されています。この背景には、農林水産省の概算要求を見ても明白で、追加の予算2兆7734億円が計上されています。海外からの外国人労働者がコロナによってストップしていること、またリモートワークで、スマート農業への転向を検討している人が増えていると言われています。

世界のスマート農業も加速しています。
アメリカでは、スマート農業をアグリカルチャー、テクノロジーの造語で、アグテックと呼び、多くの企業が参入しています。

中でもベンチャー企業のFamLogs社のサービスは、アメリカの農家の3分の1が活用するほど人気ぶりです。衛星画像から収集した農作物の状態を蓄積、データと照合して分析します。土壌の状態に合わせた適切な作付量や肥料の分量を農家にアドバイスしています。

オランダでは自動制御技術を活用した農家が、8割以上いると言われています。というのも、オランダの土地は痩せていて、日照時間が短いため、ICT技術を活用した、スマート農業の改革が積極的に行われています。2013年の統計で、オランダの農産物は、アメリカに次ぐ、第2位となっています。
ハウスの近くには、生産者、研究機関、商社、コンサルタント会社が集積していて、データスムーズに送られ、24時間体制で適切に環境をコントロールしています。

また生産者たちは、オフィスで管理し、ハウスに行くことはほとんどないため、ホワイトカラーの人材が農業に取り組んでいるといいます。コロナやロシアのウクライナ侵攻で、輸入品に頼る日本の食べ物に黄色信号が灯っています。もしかしたらレッドなのかもしれないのに、私たちは気づいていないだけなのかもしれません。スマート農業へのシフトは国家プロジェクトとして取り組むべき課題なんだろうと思います。毎週木曜日は農家さんへの取材、話題をお送りしていますので、また来週もぜひお聞きくださいね。

3.お知らせとお願い


私が顧問を務めるスマート農業ファーモの取り組みと、世界のスマート農業の事例についてご紹介しました。お願いがあります。
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アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ、お相手は鹿島田千帆でした。ハピハピスマイルでまた明日

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