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タカハがエンターテイメント製造業へなった理由

ちょっとDXから離れるけど、タカハ機工は10年前まで普通のソレノイド製造業だった。いわゆる下請け町工場。知名度もなく薄利で受注、従業員はただひたすら納期までに言われた部品を作るだけ。どこにもある組織図なのだ。誰も会社を知らない、ソレノイドも知らない、知らないものは人は買えないのだ。

たまたま10年前に新卒女子が2名入社。元気いっぱいで可愛い!聡明で積極的、しかも愛されキャラ。そう、今日から私は2人のプロデューサー、新しいことができるじゃん!というわけで、タカハ機工初の『歌って踊れる製造業ソレノイジヨ』爆誕なのである。人前に出るのをひるまず、いやむしろ喜び、会社の知名度を上げる為、とにかくいろんなところへ行き、いろんな事をした。(書くと10億字くらいになるので割愛)

メイン事業の組織だけでは下請けから抜けられないのである。彼女らの強みはSNSに強い。発信力がある。そこで明和電機、バイバイワールドなどのクリエイター、デザイナー、IT系などの人と繋がりどんどんコミュニティを構築する→その方々のSNSなどで面白い事を発見する→会社に取り込む→会社が面白くなっていく。遂に国産ロボット量産化も成功(ここはうちの男子社員たちが苦労に苦労を重ねやり上げてくれた)。

そうして10年でタカハはエンターテイメント製造業へ進化してきた。発想がまず面白い事優先!な頭脳回路に仕上がったのである。いいねいいね👍

しかし知名度だけではビジネスにならない。本当に売上を上げるためには専門家の力が必要なのだ。九州という「常夏の島」「雪なんて降るの?」と言われるくらいの距離感が、大商圏の企業を攻めたいこちらにとってはもうWEB戦略しかないのである。

もう10年になるが月一でWEBコンサルタントと契約。困った時に頼れる存在。3時間みっちりメンバーとWEBを扱い回している。元々業界初のドメインを取るくらいうちはかなり進んでいた。ネットショップも15年前に開始。全て自分たちで作り上げてきたけど、やはりプロには敵わない。トレンド、他社の成功事例、難しい作り込みなど彼無くしては決して進まない。そして彼が来ることにより、どんなに忙しくても社員はWEBをやらないといけないのてある。

社員のエンターテイメント化、ソレコンやイベント企画、レンタル事業、ミュージックビデオ、テレビ出演と、ソレノイド業界では突出して変わった面白いメーカーへと変貌できた。目的はいろいろあるけれど、、。

その一つに段々とタカハの顧客であるメーカーの開発者が若い世代になっている件。彼らにガチの製造業では構えられる、好きになってもらえないと思ったから。

ソレノイド製造業にエンタメプロデューサー(私)とWEBコンサルがいるところは多分ない。メーカーとしては最後発でもやり方次第で業界トップになれる、という証明をあと少しで出来るのではないかと思い、最後に残ったDXで本当の勝負に出るのだ。

10年前、機械要素技術展で老舗ソレノイドメーカーの営業に「どうして展示会なんかに出展するの?ソレノイド儲からないでしょ?」と鼻で笑われた仕返しを。私は執念深いのだ(笑)

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