川端千帆は、世界の片隅でnoteを開く

noteの素晴らしさよ。

彼女にとって手書きの日記のデメリットは、キーワード検索ができないこと。確かこういう感じの言葉を見聞きしたあのとき、自分はどう感じたのだったか。その感想は厚いおふとんに覆われてすやすやと眠っているので、呼びかけても返事はない。

耳の後ろ辺りを時々かすめる羽虫のようなキーワード。それが気になって気になって仕方がないこと、あなたにもあると思う。

手軽にあやふやに検索できる自分の回顧録を作りたいと思い立ったとき、多くのブログには設定が多すぎる。

先ずは、こう始まる。「ブログのタイトルを決めてください」

彼女のような凝り性は大概そこに膨大な労力を持っていかれる。背景、プロフィール、メニューバー…。全て一通り決めるまで、本文にすら辿り着けないこの長い道のり。つらい。ハードル走かよ。

本文を書きだしても、世間様に捻り出すということでエンタメ性をふんだんに加味してしまう。結果、まるで慣れない食レポをする女子アナみたいな引きつり笑いになってめっちゃ疲れる。

それにつけてもnoteはシンプル。

他のブログがハードカバーだとしたらnoteはその名を冠するにふさわしい。表紙をめくる気負いが全くない。敷居がぺらぺらなのはとっても有難い。

軽いは重い。手軽であることはかなり重要だ。少なくとも彼女みたいな、「あ~うわ~今ちょっと無性になんか文章産みたい気分だわぁ~」という陣痛にも似た症状を一刻も早く和らげたい人にとっては。いや、まぁ、産んだことはないんですけど。

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