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Japan Mobility Show 2023 参加レポ ~チームメンバーに「乗りたい1台」を聞いたら多様すぎて面白かったお話~

こんにちは、野上です!2023年10/26(木)~11/5(日)の11日間、東京ビッグサイトにて開催された「ジャパンモビリティショー2023」にリサーチチームのメンバーと参加しました。参加した所感を書いていきます!


ジャパンモビリティショー(JMS)とは?

そもそも「ジャパンモビリティショー」とは、2年に1度開催されてきた自動車業界の最新技術等を展示する「東京モーターショー」の名称が変更されたイベントです。前回の2021年はコロナ禍で開催中止となったため、今回は2019年以来4年振り、47回目の開催となりました。

「乗りたい未来を、探しに行こう!」をテーマに自動車業界の枠を超え、モビリティに関係する会社 それ以外の会社スタートアップ企業・団体が参加し、出展社数は過去最高の475社にのぼったとのこと。来場者数は111万2000人となり、100万人を突破!

トヨタ自動車の豊田章男会長によると「日本で、100万人を集められるイベントは、夏の甲子園とJAPAN MOBILITY SHOWだけである」とのこと。
甲子園ってそんなにも人が集まるのか!と感じつつ、モビリティショーが多くの人から注目/関心を集めていたイベントだったことが伺えます。

東京モーターショーから名前を変えた経緯とは?

「東京モーターショー」から「ジャパンモビリティショー」になった経緯は世界中でモーターショーの来場者数が右肩下がりな傾向だったため。

来場者数は1991年の202万人をピークに、2017年には77万人まで落ち込んだとのこと。そこで前回の2019年は、様々な産業界が参加したEXPOや、子どもむけの参加型アトラクション「キッザニア」など、多様なユーザー向けイベントを駆使し、見事に130万人を集客してみせたようです。

JMS展示の所感

様々なメーカーの車やモビリティーを見たり、乗ったり、触れたりと非常に面白かったです!このような一気に見れる機会は珍しいですよね!

たとえば、羽田空港では見かけたことがあったWHILLに乗ってみました。空港で見たときは、正直「長時間歩くのが辛い・・」などのご高齢者向けかな~。と感じていたのですが、WHILLは「誰でもお出かけ先で快適に移動できる」社会を目指していて、会場内ではWHILLで自由に動き回る人を目にしました。

わたしも実際に乗ってみましたが、安全かつ快適でした。

まずは乗車制限を確認して

目的地を選択し、自動で進みはじめました。

ヒトやモノに衝突しそうな際の急停止でもブレーキの強さがほどよく、使用にあたりヘルメットと免許が不要な理由が分かりました!

広いショッピングモールなどでも利用できたら楽そうだな~。荷物が重いときに乗りたいな~。などと感じました。
スタッフの方とお話していたら「すでに、世界中の空港/遊園地/ショッピングセンターなど様々な場所で一時的に借りることが出来るスポットができている」とのこと。
次回、街で見つけたら乗ってみようと思います。
ちなみに、施設運営者はWHILL利用者の位置をリアルタイムで把握でき管理システムが整っているようです。

このように、ブースで実際にお試しできるモビリティもあれば、市販車や将来の市販車の方向を示すコンセプト車が展示されていました。

展示車両の紹介「みんなが選ぶ1台とは?」

様々な車種をみて、「この機能すごいな~」「このインテリアかっこいいな~」など展示を見た感想はありますが、せっかくなのでモビリティショーに参加したメンバーの意見も聞いてみようと思います。

モビリティーショーから帰ってきて、チームのみんなに
「いろいろな車を見た中で、自分だったらどれに乗りたい???」
と聞いてみました。
様々な車があげられて面白かったので、回答者のプロフィールカードと併せて、ご覧ください!

それでは、どうそ!!!12名分です~

大人気だった ICONIC SP!お美しい~~~

ICONIC SPは、Xで事前に話題になっていてJMSでは絶対見たいと思っていました。
一番はリトラクタブルのヘッドライトに心惹かれました!
ただただかっこいい…。漆みたいな光沢の塗装も惚れ惚れします。
実用面よりも憧れの一台という点で一度は乗ってみたいと思える車でした。
フロントのロゴが光るのがBEVっぽさの現れかもしれませんが、個人的には光らなくても良いんじゃないかな〜とは思っていたりします。
オープンモデルも想定しているのか気になりますね!

Q. ちなみにAさんは最近車を買ったようですね!いまの愛車をおしえていただけますか?

Aさんの愛車のお写真いただきました!

乗りたかったFIAT500Cを念願叶って手に入れました!
発売から15年近く経っても見劣りしない可愛らしいデザイン、小さい車体ながらも元気よく走る姿、そしてなによりもオープントップにできること。開放感あるドライブが気持ちいい季節になりました。

出典:https://www.tengshiauto.com/product-detail/d9.html
出典:https://www.tengshiauto.com/product-detail/d9.htm
後部座席のディスプレイ。左右の席で異なる画面の表示が可能
IVIディスプレーの設定で後部座席のディスプレーの表示内容をコントロールできるようです!

D9を選んだ理由は、広々とした空間と充実したエンターテインメント体験があるからです。
わたしが車を使うタイミングは、子どもの送迎やホームセンターでの買い物、両親との家族旅行です。特に車内での快適な過ごしやすさを大切にしています。

モビリティショーの際に、後部座席に座ってみたところ、ソフトレザーの素材が使用されており、座り心地が非常に良かったです。シートは10Wayの電動調整式で、マッサージ機能も備えています。後部座席のディスプレイや冷蔵庫、車載プロジェクターなど、様々な機能が備えられており、子供や両親にとって、長時間の運転でも楽しい空間になることでしょう。

ゲームから飛び出してきたような見た目。かわいい~
シンプルなコックピット!

わたしは、OSANPOを選びました。
オープンカーといえば、「高級で手が届かない車」というイメージを持っており、これまでほとんど親近感が湧きませんでした。
しかしOSANPOはその名の通り、日常のお出かけをオープンカーで楽しめるモビリティで、自分にとってオープンカーの存在がぐっと身近に感じられた。個人的に運転のハードルを高める車両の重厚感がなく、コンパクトで見た目も軽そうな印象を受けるところにも親しみを覚えました。​
運転に苦手意識を持っている人でも、都会の忙しい道を楽しく運転できそう!と思える車両でした。

「SEAL」その名の通り、あざらしっぽい!
360度見渡せる!安心感につながりますね
ワンタッチで横にも縦にもできる画面!新しい~

わたしは、SEALに乗りたいです。
車体のシュッとした美しさが印象的
で、車種名の通りのアザラシっぽい見た目がとても可愛かった。

運転の不安を取り除くような機能があり、今まで運転スキルに対する不安から諦めていた場所にも自分で運転して行けるかもしれない!と思い、ワクワクした。
例えば、知らない道にルート案内を利用していくのが不安なので、画面を縦長にして先まで見渡せる点が嬉しかったり、狭い駐車場に車を停める時にも360度どこでも映像で確認できたりすることが安心に繋がった。

出典:https://byd.co.jp/e-life/event/jms2023/
U8が囲まれている会場の様子

U8は、その場で360度回転できる機能が魅力的でした。
日本では細い一本道の道路がたくさんあるため、その場で回転できるクルマなら道を間違えても戻りやすくて便利だと感じたためです。

私が以前地方の小さなキャンプ場に行った時、駐車場が見つけづらい場所にあったために通り過ぎてしまい、さらに細い一本道をずっと先まで進まなければならなくなりました。その時は仕方なく駐車場から遠ざかりましたが、もしその場で回転できるクルマに乗っていたらすぐに戻ることができたと思います。

Q,Hさんは、JMSに行く前から乗ってみたい車がほかあったようですね。どんな車ですか?

出典:https://techcrunch.com/2021/09/30/rivian-r1t-camp-kitchen-check-out-the-final-version-of-the-electric-pickups-outdoor-cooking-station/

Rivian R1T Camp Kitchenです!
クルマからキッチンが出てきて、屋外で調理ができます。
クルマの役割が移動中だけにとどまらず、移動した先でもアクティビティが充実するなと思い、とてもワクワクしました。従来型のBEVと一緒にIHコンロなどを持っていく場合と体験がどう異なるのかの探索も含めて、乗ってみたいです。

出典:https://smart-mobility.jp/_ct/17664038
出典:https://smart-mobility.jp/_ct/17664038
ルーフとサイドガラスは脱着式。コンパクトですが、荷物スペースが広い!

わたしは、EV MICRO 01を選びました。
普段家族の車に乗る機会は多いのですが、私自身は運転が苦手です・・運転できる人がいるとついお任せしてしまいます。そんなわたしでも車に乗れたらよいと感じる瞬間は、おばあちゃんに重い買い物が必要な時やデパートに連れて行ってあげたいときです。ボタンなどが複雑だと使いこなせないため
マイナスのデザインで作られたシンプルな車に乗りたいです。シンプルさを求めています。

EV MICRO 01は、離島ならではの「1日の走行距離が短い」「高速は乗れなくて良い」などの交通状況から開発された必要最低限の機能しか搭載されていない車のため、選びました。2025年から沖縄の工場で生産が開始され
るようです。「バッテリーを除いた部分の価格を100万円以下に抑える」とのことなので、バッテリーのお値段が気になるところです!

スピーカーが15個もあるようで、音質がとてもよかったです~
車内の雰囲気、インテリアもかっこいい~!!

EQE SUVは、乗り心地もインテリア&車内の雰囲気も印象的でした。
17.7インチのIVI(モニター)とオプションの助手席側の12.3インチハイパーモニターはとても見やすく、操作は直感的優れた音質も体験して、自分の部屋(スペース)の中にいる感覚でした。
また、後方斜め小さい窓があり、駐車時など視認性が低下する場合に活用できそうで便利。インテリアや車内の雰囲気はラグジュアリーで、後部座席にも十分なスペースがありました。
車内エンターテインメント(ゲーム、クイズ)も充実しており、充電の待ち時間も楽しそう!
値段を気にせずに選べるならこちらのクルマを買いたいと思いました。

▼乗ってみて、頭の中に浮かんできたキーワード
高品質、快適な乗り心地、パワフル、部屋

ボディパネルは、回収した使用済みアクリル樹脂を再利用!
出典:https://global.honda/jp/news/2021/c210524.html
車の外からわかる充電残量
出典:https://global.honda/jp/tech/SUSTAINA-C_resource_circulation/

わたしは、SUSTAINA-C Conceptを選びました。
まず最初にバックドアに目が向きました。
ドライバー間のコミュニケーション方法としてパッシングがありますが、「合図の仕方は、それぞれだし分かりづらいなあ…」と私個人としては思っていたので、メッセージを直接的に出せるのはいいなと思いました。
また、充電残量も表示されるとのことで、ドライバーが車外にいるときのクルマとのコミュニケーションもいろいろとできることがあるのでは、と期待感がありました。
「何かを我慢しながら環境対応するのではなく、皆がやりたいことや自由な移動を楽しみながら環境への配慮もしっかり出来る世の中を実現したい」というコンセプトも非常に共感できるものがありました。コンセプトの実現方法として水平リサイクルが取り上げられており、クルマの利用時だけでなく、いつかは必ず訪れるクルマとのお別れ後まで言及されているのが目新しいと感じました。
もともとBMWのMINIのようなクルマが好きなので、自分の持ち物として持っていたいなと思えるのと、自分の使用用途としても長距離運転はしないので、日常で気軽に乗れるデザインと感じています。

広々とした空間。対話を楽しめそうですね~

わたしは、HyperTourerを選びました。
ドライブに行くと必ず誰かが運転手になるため、運転に気を取られて会話に参加できないシーンが多そうですが、この車は対面で会話しながら移動できるので、誰かが置き去りになることなく全員でコミュニケーションを取りながら目的地まで行けそうだと感じました。
また、車内空間も洗練されており快適に過ごせそうですよね。

柵があって、近寄れなかったAFEELA
もっと車内を見たかったけど、ここまでしか撮れなかった・・
大注目のブース。30分待ちの日もあったとか!

AFEELA Prototypeは、モビリティショーの中でも魅せ方から圧巻で最も目に引かれたブースでした!
車内まで近くでみることはできませんでしたが、SONYが制作したマルチメディアということもあり、コックピットがエンターテイメント性のある空間になっており、運転する時にいつも恐怖心が勝ってしまう私でも運転を楽しむことができそうだと思い是非乗ってみたいと思いました!

「SEAL」が選ばれたのは2回目ですね~

わたしは、SEALを選びました。
シンプルに見た目と色がとても可愛くて好き
。この車が家にある光景や、街をドライブをしている光景を思い浮かべるとワクワクするので、自分が今後免許を取って車を購入する時にはこういう車がいいと思った。

出典:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/39526630.html?padid=ag478_from_popular
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/39526630.html?padid=ag478_from_popular

ランクルを選んだ理由はオフロードを走れたり、都会を走っても似合う、色んな顔を持った車だからです。そして何よりも、JMSに展示してあった、ネオステア(コンセプト)搭載のランクルはバイクハンドルをベースに、アクセル、ブレーキといった足元の操作系をステアリングホイールに集約した新時代のコックピット・コンセプトがとても興味をそそりました。
スマホやゲーム機など手の操作に慣れている現代人にとって、すべてがハンドルに集約されている事は、ユーザビリティの視点からも操作しやすいと思います。立っても座っても運転が可能な点や、若い世代への運転のハードルを下げつつ、運転の楽しさをもっと身近に感じれるような車だと思いました。

Q.Aさんは車好きな印象ですが、JMSに参加する前から乗りたかった車はありますか?

出典:https://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-models/carrera-4s/

JMSに展示はなかったですが、もともとはポルシェ911(特にGT3RS)に乗りたいと思っています。ポルシェはサーキットを走ればスポーツカー、都会で走れば違和感なく溶け込めるスポーツカーとしても、日常使いをしても運転する楽しさを味わえる車です。

以上です!いかがでしたでしょうか。
皆さんが乗りたい車は、どんな車でしょうか?同じ車に乗りたい人はいましたか?

「みんなが選ぶ1台とは?」を振り返って感じたこと

乗りたい車を聞いて見た感想は、「多種多様!」。
各個人の好みだけではなく、「子どもを乗せる」などの生活スタイルや「駐車場を見つけられず、通り過ぎてしまった」など過去の経験から乗りたい1台を選んでいた方が多いように感じます。
また、1台を選ぶにあたって様々な観点がありました。具体的には「見た目のデザイン」「乗り心地」「機能性」「車内空間」「内装、インテリア」「スピーカーの音質」「モニターの操作性」「安全性」「エンターテインメント性」「値段」「乗っている自分を想像できるか」などなど。
「どんな観点で車選びをしているのか?」を知るきっかけになったとともに、車選びはユーザーの生活や価値観によって異なることを改めて実感しました。

おわりに

JMSは、なかなかお目にかかれないソニーホンダの次世代EV「AFEELA」やトヨタの「カヨイバコ」、様々なメーカーのコンセプトモデルを見れました。わくわくしつつも「ほんとうに実現するのかな?」といった話を一緒に参加したメンバーとしたり、市販車やコンセプトカーに乗ってみて、新機能を体感できるのがとくに楽しかったです。

実際に見て、触れて、乗って楽しめるリアルならではの時間で、休憩したい間もなく5時間以上歩き続けちゃうほどのボリューム感でした。
次回の開催もたのしみですね!

さいごまで読んでくださって、ありがとうございました!

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