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短編小説集

25
物語は心の栄養。スキマ時間に圧倒的読書体験をどうぞ。
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記事一覧

現現現世【短編小説】

 ────いいかい。きみはこの先。夜を願って昼を失い、朝を恐れて夜を失うのさ。わかるね?…

森下千尋
2週間前
43

カンヅメ!【掌編小説】

 「いいかげんにしてください」  締切はとっくに過ぎていた。いいかげん、ラップと、自分自…

森下千尋
2か月前
62

カカシのこと 【短編小説】

 多様性が大事にされる現代社会。尊重と寛容。それでも、カカシはみんなからはぐれてしまった…

森下千尋
3か月前
34

夢を買う【短編小説】

 「夢を買ったらしい」  北千住。駅前にあるチェーン店の海鮮居酒屋で小島先輩が言った。  …

森下千尋
4か月前
25

ヴィンテージ【短編小説】

 ロレックスを左手首に付ける。午前十時五十五分を指す針を見て、作業机の前に立つ。学校の先…

森下千尋
6か月前
34

【掌編小説】ひまわり/セーブポイントの先で

 ひまわり  花の絵を描いてくれと娘にせがまれたので仕方なくクレヨンで適当に数本描いた。…

森下千尋
10か月前
12

皇居ランでつかまえて【中編小説】

 走っている、あなたに会いたくて走っている。        ***    電話だ。塚元美咲からの着信。  左耳に付けたワイヤレスイヤホンに美咲の声が聞こえてくる。  「こちら塚元、ターゲットは見つかりましたか?」  右左、右左。地面を蹴る一歩一歩がキツい。息があがって返事ができない。  「小井戸さん? 全然聴こえへんなあ。ほんまどっかでサボッてるんちゃいますよね。こっちはマジメに走っとるのに」  俺だって走ってるわ。全力で。  「私のほうはあかんかったです

はじまりを告げるレインボウ

     春  初心者でも簡単に育てられますよと言われて買った、ガジュマルを枯らした。こ…

森下千尋
1年前
8

幻想のワンナイト

 九月二十五日 土曜日    「やっと見つけた……」  新宿最大級のクラブ『W』メインフロ…

森下千尋
1年前
6

空中散歩

 「あれがいい」  私が指差した方向をハラミ先生も目で追いかける。  「あれに乗りたいので…

森下千尋
1年前
40

きみとグッデイ

 潮風に吹かれる小高い丘の頂上に、トキばあと介護ロボットのグッデイは住んでいました。  …

森下千尋
1年前
14

なまけものおやじののこしたローファー【短編小説】

 おやじが死んだ。  おやじはどうしようもないなまけものだったと(または、姫路でもトップ…

森下千尋
2年前
31

【リラクゼーション・短編小説】ぐるぐる回る世界とささやかな日常に祈りを

 コロナ禍での出産だった。  男の子でも、女の子でも『空』と名付けようと決めていた。  …

森下千尋
2年前
30

【短編小説】2・3月更新情報

カクヨムに、短編小説を二本書きおろしました。 一本目は、 【幻想のワンナイト】 恋愛モノでございます。 約5000文字で読みやすいボリュームですので是非。 二本目は、 【居酒屋ファンテジー ~異世界で料理無双中~】 異世界×料理×ファンタジーと、今まで書いたことないジャンルを短編のテンポで創りました。全三話。 書くと、読みたくなり。 読むと、書きたくなる。 いいサイクルで日々が過ぎているので楽しいです。 気が付けば春ですね(*‘∀‘)