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「好意の返報性」という心理的効果をフル活用する

「相手に安心感を与える」ことは、「相手に心を開く」という言葉に置き換えることができます。そして、相手に心を開いた際の究極の感情は「好意」、つまり「この人のことが好きだ」と思う気持ちです。これはもちろん恋愛感情としてだけではなく、上司として、先輩として、同僚として、後輩として、友人として好意的に思うことも含まれます。

 つまり、「人の心を動かす」影響力は、あなたのことを好きだと感じてくれる人が多ければ多いほど、大きなものになるということです。

 では、日常のコミュニケーションにおいて、どうすれば相手はあなたのことを「好きだ」と感じてくれるでしょうか?どうしたら、あなたに好意を持ってもらえるでしょうか?

 以前にもお伝えした「笑顔で反応する」「話す姿勢に気を配る」なども、もちろん重要なことですが、実は、これらよりももっとすぐに効く方法があります。

 しかし、これを実践している人はほとんどいないでしょう。なぜなら、これを聞いてもほとんどの人が「恥ずかしいから」といって実行しないと思います。

 その方法は、「あなたのことが好きです」と伝えること。

 

 これは、愛の告白という意味ではありません。「返報性の法則」を用いたものです。返報性の法則とは、「人は、自分に何かをしてもらったら、お返ししなければいけない気持ちになる」ことです。最近で言うと、「バレンタインデーにチョコレートをもらったから、ホワイトデーにはお返しをしなければいけないと思う」ことも返報性の法則です。

 そして、「好意の返報性」もあります。これは人から「好きだ」といわれたら、もらった好意に対して「好意」で返したくなる心理のことを言います。

 「好意」を持っている人の話には耳を傾けて協力してくれる。つまり、あなたの人の心を動かす影響力が大きくなる、というわけです。


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