写真_2016-06-12_13_45_24

ソラノイロが月イチ研修をする理由

「共有 共感 共鳴 共振」を目指して

前回は、ラーメン店で働く人としての「視点」を書いてみました。今、僕たちは月1回、社員全員が集まって研修会を行っています。なぜ、こうして時間を割いて僕らが研修をしているのか。今回はそれを語っていきたいと思います。

ソラノイロは、現在都内に3店舗を構え、この7月には名古屋にも出店を果たします。店舗が拡大するつれてスタッフは増え、活気が出てきました。グループとしての力も増しています。

だけど、拡大もメリットばかりではありません。本店1店舗でやっていた頃のように、僕とスタッフが毎日顔を合わせ、密にコミュニケーションを取るのが難しくなってきているのは確かなんです。

これって、どうなんだろう? ちょっと立ち止まって考えてみました。ソラノイロの中で、創業の精神、宮崎千尋の考えが薄まっていくことはないだろうか――こんな思いから、研修に力を入れていくことにしました。

月1回、全員が顔を合わせて一つのテーマを勉強していく。それはコアな思いを一致させて働いていきたいから。複数の店舗に離れても、同じ価値観、同じ考えを持ってそれぞれの場で働いていく。ソラノイロがグループとして進んでいく上で、大切にしなければならないポイントです。

共有 共感 共鳴 共振

これは、僕の師匠である河原成美の言葉です。まずは共有すること。僕たちは日々の仕事で、研修を通して場と時間を共有する。そして、僕が設定した課題図書をみんなに読んでもらう。これは本の共有ですね。

いろんなものを共有すると、感情が通じ合う。これが共感です。心の底から共感ができたら、同じビジョンを持てる。これが共鳴です。共鳴がうまくいくと、今度は共振になる。響き合って、影響を与えあって伸びていける。これが集団の理想的なあり方ではないでしょうか。

僕自身、一風堂で修行している時は、可能な限り河原成美と時間を共有するようにしていました。そして、同じことを感じよう、共感しようと必死だった。共鳴 共振を目指していたわけです。

そして、独立した今でも超多忙な河原さんに食らいついてアポイントを取り、時間を共有する努力は怠っていません。師匠から学びつくそうと思ったから、僕は今こうしていられると言っていいんです。

僕自身、ある人から「宮崎千尋ほど図々しい人間はいない」と言われたことがありますが(笑)。師匠に限らず、人からとことん吸収してやろうという気概は誰にも負けないと思っています。それを図々しさと言われるなら、全然構いません。

話を聞きたい、教えてもらいたい、質問をぶつけてみたい。何でもいいですよ。ある人を師匠と決めたら、ガツガツと食らいつく。これも学びには重要な姿勢だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?