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転職マニア

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結局、私にとって働くってどういうことだろう。履歴書が埋まるくらいの転職を繰り返してきた自己肯定感の低かった私のこれまでの仕事を振り返るとともに、自分にとって働くとは何か、仕事感に… もっと読む
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異動して。

異動して。

都会の店舗に異動となり、また1時間以上満員電車に揺られることとなった。

しかし都会の店は活気があり、刺激的で楽しかった。

フラッグショップ的なその店で店長をやることになり戸惑ったが楽しみでもあった。

前任の店長は異動したくなかったらしく、私を良く思っておらず嫌なことを言ってきた。

嫌味や含みのある言われ方に鈍感な自分はあまり気づかなかったが、あとから他のスタッフに言われて気づいた。

そん

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名ばかり店長

名ばかり店長

婦人服店は首都圏にいくつか店があり、雑誌にもよく掲載される個性的な服が好きな若い子が集まる店だった。

そのブランドの新規の店でオープニングスタッフとして採用され、そこで店長をやるよう言われたが、アパレルの世界と雑貨店はまるで勝手が違うためどうしたらいいかわからなかった。

幸い、オープニングスタッフとして入社した同期の仲間にアパレル経験者がいてたくさん助けてもらった。

ディスプレイの仕方や在庫

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正社員になりたくて。

正社員になりたくて。

このままでいいわけがないと思っていた。

まず、甘えていたのかもしれないが、片道1時間以上の通勤が辛かった。

親は事あるごとに、
お前は何をやっているんだと言った。
申し訳ないな、早くお金を稼いで返さないとなと思った。

どんな仕事をしているのか、
どんな人と働いているのか、
楽しくやっているのか、困ったことがないか、
そんなことは聞かれもしなかったし、こちらからも言わなかった。

ただがっかり

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最初の仕事。

最初の仕事。

「いっぱい働いてくれるの。じゃあ○○店に行ってもらえる?」

就活に失敗した私は、結局大学時代にアルバイトをしていた雑貨店で働くこととなった。

すなわち、フリーターとなった。

就職しなかった私を、親は嘆いた。
単なるフリーターになるのが嫌で、親に合わせる顔がなくて、通信教育を始めてみたりと迷走した。

私は失敗した。
私は何にもなれなかった。

そんな思いから抜け出せなかった。

就職できなか

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初めての就活。

初めての就活。

もうずいぶんと前だ。

大学4年生だった私は、唯一の親友とも別のゼミになってしまい、バイト中心の生活を送っていた。

正直大学生活にあまり面白味を感じていなかったので、バイトに明け暮れていた。

気づくと周りのクラスメイト達が、
みんな就活に勤しんでいた。

「就職センター」なる場所へこぞって向かうクラスメイト達を見て焦った。

「え、就活って何をどうするの?」
「就職ってしなければならないの?」

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転職中毒。

転職中毒。

「随分と色々なご経験をされていますね」
「こういう人はすぐ辞めるだろうから、○○さん(上司の名前)気をつけて」

これは、私が最後に就職した職場の責任者に面と向かって言われた言葉です。

自分でもわかっています。
履歴書の職歴欄がほぼ埋まるくらいの職歴。

もちろん広い世の中だから、このような人はたくさんいるでしょう。
でも、自分の周りにはいなかった。

恥ずかしいことだと思わざるを得なかった。

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