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Godowsky/Albeniz「Espana Op.165 - II. Tango」

以前ゴドフスキーの連弾曲について書いた。

過去記事はこちらから↓

現在ゴドフスキーの編曲を弾いている。
練習しているのは、アルベニスのスペインから「タンゴ」 編曲ゴドフスキー。
長すぎず短すぎず、頑張れば弾けるかな?と思わせる長さの曲だ。

とはいうものの…

手の小さな私には装飾音で指の水かきがちぎれそうで。
その為、いつもあと数ミリで音を外す危機感と隣り合わせ。
慣れない構成の分散和音はなかなか体得できず。
独特なハーモニーの動きをうまく表現できず。

それでも、ゴドフスキーの曲は難しい!と見ないフリをしていた時を思えば自分も成長したものだ。

昔は無謀にも超絶技巧に走って身の程を知り打ちひしがれこともあった。
そこからすっかり丸くなったと思っている。

んが。

今振り返れば、当時は何も考えずに丸裸で立ち向かって返り討ちにあったんだなぁと思う。
そう、丸裸で立ち向かうのは無謀な挑戦そのものだ。
当然の結果だったと思う。

楽譜もよく読んで考えながら練習していけば、法則が掴めて弾きやすさを感じる。
そうなると意外と弾けそうだ!と思って練習も楽しくなる。
そうやってピアノ沼にはまるのは、良いことなのか悪いことなのか。
出口のない迷路、又は定められた出口のない迷路のようだ。

毎回のことだけれど、練習するにあたって様々なピアニストが弾くのを聴いたが本当に多種多様な演奏で驚いた。
あまり極端なうねりは好きではない。
過剰な演出も苦手。
あまり言ったら「もう、タンゴを弾くな!」と怒られそうなので、この辺にしておく。
しばらくフワフワとさまよって、これ!という演奏には辿り着けず、ひとまずタンゴのリズム感を掴みたくてタンゴの動画を見てみた。
漠然とした感想だが、タンゴと言ってもエル・チョクロのような曲とは系統が違うと思うのが難しいところで。
ショパンのワルツとシュトラウスのワルツの違いというか。

迷走・脱線しつつなんとなくタンゴのリズム感は叩き込んだとして、私は原点・ゴドフスキーの指示通りに弾けるように頑張ることにした。

私の目指すところは、シエスタできる音楽。
フカフカのクッションにもたれて、まどろみながら聴きたい。
音楽に溶け込むように、吸い込まれるように。

まどろみはいつか夢の中へ。

アルベニスって誰?というか、どれが作曲者?どれが曲名?
なんて方も、検索してみてください。
ゴドフスキー編曲 アルベニス作曲「スペイン」よりタンゴ 
一聴の価値ある名曲です。

チヒロ

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