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ヘビー・ウォーター・ウォー

Kampen om tungtvannet/HEAVY WATER WAR(ノルウェー/2015)

各国が核兵器開発を進めていた戦時下。
1942年から、実際にノルウェーで起こった、ナチスの核兵器開発阻止計画を元にして描いたドラマです。

物語は、ノーベル物理学賞を受賞したヴェルナー・カール・ハイゼンベルクと、予備役将校であるライフ・トロンスタ(大学教授・科学者・作家)を中心に、ノルウェー、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカの、核を巡っての攻防を、史実をなぞりながら描いていきます。

ノルスク・ハイドロ社の工場長ヘンリクセンの、ナチス将校との綱渡り的なやりとりも見どころです。結局、彼の、逆らわず、従わず、の方法は成功することになります。
ドラマでは、ハイゼンベルクもヘンリクセンと同様、自分と家族の命を守りつつ時間稼ぎをし、いかにして無事に終戦を迎えるか、と考えながら行動していたように表現されています。
逆らえばあっけなく消されてしまう。消されてしまえば、すぐに後任が来て、原爆を完成させてしまうだろう。もしもそんな立場に立たされたら、あなたならどうするだろう――?
と、この作品から呼びかけられているように感じました。

「科学とは崇高な仕事だ。もっと深く学びたい。僕の夢はそれだけだ。
科学者諸君。君達が今日選択したことは百年後の歴史になる。
君達自身が選べ」
トロンスタの最後の講義が印象的でした。

ノンフィクションではありませんが、当時の空気感はよく伝わってきました。

全6話です。

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