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この杜(ここ)が好きだよ

牧場に行きたい。

あ、間違えた。

改めまして、

東京のど真ん中にある杜は、それはそれは美しくて、

時代はコロナが後押しするように加速度的にテクノロジー化されていくのに、そこはまるで別世界のように時間が止まって感じました。

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発展
成長
進化
改革

蒼い球体上に命を芽吹かせた者たちは、その者同士の醜い争いということ以外は、真摯に”前に進む”ことを望み、試行錯誤でここまで変化を遂げてきました。

もちろん、争い以外にも痛みはたくさんあったはずです。

ただ、それすらも前進へのエネルギーと換え、

いやもはや、

痛みがあるからこそ、前に出した足は大きな革新的な一歩となってきたと言えるかもしれません。

ただし、その痛みとは

人間と、人間以外の全生き物の命を奪うことであって良いわけはありません。

150周年を迎える(らしい)美しい杜は、そこを訪れる人たちの寿命よりも長い間そこを守り、紡いできてくれたのだと思うと、

杜とそれを照らす9月の月は、

歴史を繋いでくれているのだなと、感慨深いものがあります。

ん?

そう。きっと、

「月も、杜も、綺麗だね」

って話です。

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新幹線で眠りこけていた私は、眠たい目を擦り、本3冊と重たいノートパソコンの入ったスーツケースを引きずりながら、終点東京駅から中央線に乗り換え、それでも、あの車窓から神田川の水辺の杜を見るのがとてもお気に入りでした。

目的の新宿駅で降りてホテルに向かう道すがらにも、
都庁の隣に大きな公園があって、いやもはや外から見たら、

公園なのか、杜なのか、森なのか。

東京の街はどこも(当時は新宿くらいしかほとんど降り立ってはいなかったけど)、季節によって色を変え、穏やかに迎えてくれました。

社会人になって数年は、住宅会社で人事の仕事をしていて、全国で新卒採用をおこなっていたため、月の半分くらいは地元名古屋から、出張で東京へ行っていました。

あれは何課長だったかな。

「どうだった東京は?」

出張から戻った私に、東京から期間限定の転勤で来ていたFP室の課長が言いました。

「緑が多くてビックリです!」

私はそう答えたのをよく覚えています。

課長は笑いながら言いました。

「あぁそうかもな。人もビルも多いけどな。」

まさかその全てが”多い”東京に住むとは想像もしていませんでしたが、

今となったら、それは前兆だったのかもしれないなとも思います。


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裏山の、不思議なピンクのモヤを潜り抜けた先には、動物たちが平和に暮らす惑星がありました。しかし、その穏やかで美しい星を征服しようとする敵が現れます。

”ニゲム”

科学技術が発展した月に住んでいた彼らは、1000年前、月の自然を破壊し水や空気、大地を汚染し、更に核戦争で美しい月をめちゃくちゃにしてしまいました。

その後、生き残ったニムゲは、防護服を着て地下で細々と暮らすことを余儀なくされます。

ただ、美しい自然がたくさんある星を見つけます。そこは、アニマル惑星。あの星を占領し1000年前の豊かな自然を取り戻そう!
ニムゲは、アニマル惑星を征服しようとするのです。

・・・ま、ここからは、

”色々ありながらも、のび太が結構活躍しちゃったりなんかして、ドラえもんの道具が大活躍して、敵を打ち負かし、ハッピーエンド♪”

この流れは、いつも通りです。(ひどい)

あ、ドラえもん映画です。(遅い)

ただ、このドラえもん映画の素晴らしい場面はこちら。

ドラえもんたちに敗北し連邦警察に連行されている途中で、ニムゲの総長はこう言います。

「すまん、マスクをとってくれ」

そして、マスクを取ってもらった後、深呼吸をして微笑みながら、アニマル惑星の空気を吸いこう言うのです。

「素晴らしい空気だ。」

泣く…


この”ニムゲ”とは、”ニンゲン”を文字ったもので、このアニマル惑星は、

環境問題をテーマにした、まさに私たちの置かれた現状へのメッセージ。

さすがです!藤子F先生….(またか)

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♪C’mon baby now
Oh その理由(わけ)を Answer
Oh 今、人々に
Oh 明日を夢見る

馬鹿でごめんなさい
意志を継ないで
この杜(ここ)が好きだよ

引用元:Relay~杜の詩
歌手:サザンオールスターズ
作詞作曲:桑田佳祐

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45億年前に誕生した蒼い球体と9月の月は、後から住んだニゲム改め、ニンゲンたちの様子を眺めながらも、思っていることでしょう。

”自分が居ない世の中
思い遣るような人間(ひと)であれと”


本日は、「本日はテーマとあらすじは決まっていましたが、如何せん興奮状態だと文章が逆に進まなかったり、あっち行ったり、こっち行ったりで、時間がかかかりました。東京外苑前の再開発に想いを持ってつくったとされるサザンのこの曲。素晴らしい楽曲ですね。再開発が良いか悪いかを説けるほど、私はそのことが分かっていません。ただ、良し悪しの結論ではなく、誰もが”自分が居ない世の中”を思い遣って、手をあげたり問題提起できる世の中に、私はなると言いなって思っています。」ってお話でした。

学び:牧場に行きたい

おしまいー

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