元気よく挨拶する

「おはようございます！」
大きな声で挨拶すると近所の氏神様の神主さんは冗談交じりにこう言いました

「いつも元気がいいですね〜台風が近づいてるらしいですよ。あなたが嵐を連れてきてるのかな？」

こんなことを思い出しました

私が新入社員で入った会社の入社式の日

慣れないスーツを着て
社会人としての初出社
そして緊張しながらの式典
どっと疲れた上に
懇親会も幹部の方々がたくさん出席

愛想笑いの顔も引きつってきた頃
人事の方に「社長にお酒注いで挨拶してきて」と言われました

選考過程で社長には会っていないため
実質話をするのは初めて

嬉しいなぁーなんて軽い気持ちで
「はーい」と元気な返事なんかして
私も含めて同期数名で社長のところへ

私たちを人事の方に紹介してもらって
そこから社長は、楽しそうに色々な話をして下さいました
会社を創業した当時の話
社会人の心得
若い社員に求めるもの

初めて聞く社長の話は
それはそれは魅力的で

胸がワクワクしました

そしておっしゃってくださった言葉があります

「期待してるからな」

嬉しかったです
まだ何者でもない私たちに向けて放たれた言葉に
ただただ「がんばろう」って思えました

「はい！」と笑顔で元気よく返事をすると
社長はこちらを見て
こうおっしゃいました

「お前明るいなぁ頑張れよ」と

そこから数ヶ月…
社長戦略室の人たちと話していたらこんなことを言われてました

「あなた達のの入社式の日のこと、今でも覚えてるよ。社長が帰ってくるなり、すごいのが入ったぞ。めちゃくちゃ元気でエネルギーを持っていかれそうだったわってものすごく嬉しそうに話してたからね。」

と

そんな風におっしゃってもらえていたなんて・・・とっても嬉しいなぁって心から思いました

そして同時にこんな思いも沸きました

”元気がいい”
それだけで褒めてもらえるのは新入社員の最初のうちと、初対面の時だけ。

そう
それは一瞬

ビジネスの上で本当に大切なのは

「結果を出すこと」

せっかく期待していただいているんだから
次は結果を出して褒めてもらおう

「記憶だけでなくて、記録を残すんだー！」

俄然やる気に笑
どこからその勝気さが生まれるのか…

でも、私の原動力はだいたいそんな単純なもの

そこからは明るさや元気にプラスして
とにかく目の前の仕事を頑張りました

数年後
もう会社にも随分慣れた後輩の入社式の日
社長が私を見るなりこうおっしゃいました

「仕事頑張ってるらしいなぁ。今日も明るくて元気なのがいっぱい入ってきたのはお前のおかげだな。ありがとな」

のちに聞けば、採用担当に私を配属してくださったのは社長だったそうです

最近も仕事をしていてよく思います

明るさや元気は仕事をしていく上で大切です
それで得することもたくさんあります

でも、仕事ってそれだけではダメ

もっと言えば努力してるってだけではダメ

そういう意味ではスポーツの世界と同じかも

ただ、
”明るさは明るさを引き寄せる。組織をも明るくする”

だから私はこれからも

明るくて
仕事ができる

両方両立した人でいられるよう自分を磨いていきたいです

今日のように
挨拶や元気さで褒めていただくと
あの頃を思い出し
逆に身が引き締まります

でも、台風は呼んでませんからね

嵐を起こす

そんな気合いでがんばります

本日は「今年は紅葉が観れるかなぁ♡はぁ嬉しいなぁ♡この明るさと単純さが私の取り柄。あとは努力でカバーします。皆様にとっても素敵な秋が訪れますように♡
ってお話でした

学び：社長は今は会長らしい。また会いに行こっと

おしまいー

chihiro