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「ピカソとその時代」・「版画で「観る」演劇 フランス・ロマン主義が描いたシェイクスピアとゲーテ」・「明日展」の感想

とある休日、前々から美術館に行きたいなと思っていた日ではありました。お昼頃に起きることができたら、美術館2ヶ所梯したいなとも思っていましたが、その日の気分で行こうとも思ってる日でした。起きたのは丁度お昼頃です。まさか、そんな起きたいと思っていた時間に起きれるとは想像していなくてびっくりしましたが、計画通り美術館へ向かいます。
一軒目は国立西洋美術館です。数日前に友人が「ピカソとその時代」展を見に行った話を聞き、生でピカソを見たことがないことを思い出し、向かいました。土曜日ということもあり人が多かったです。「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」など絵画の教科書が並んでいるな、という感じでサーっと見ました。時折気になる絵を発見しては、ぼんやりと眺めてまた進むことを繰り返しました。思いの外、展示自体小さく30分もかからなかったように思います。もう1つの展示で「版画で「観る」演劇 フランス・ロマン主義が描いたシェイクスピアとゲーテ」が行われていました。個人的な興味としては、こちらの方が強いです。シェイクスピアをしっかり読んだことは無いのですが、元々演劇人間だったのと、ゲーテの詩集は好きなので言葉や絵にそそられるものがありました。このシーンは聞いたことがあるけれど、こう表現されるのかと趣深さを感じながら鑑賞をしました。
国立西洋美術館での鑑賞を終え、次は国立新美術館へ向かいます。お目当ては「明日展」です。近藤聡乃さんのイラストがとても好きなのです。他にも数名の作家の作品が出ている展示でした。近藤聡乃さんは「ニューヨークにて考え中」という漫画に関する展示が主でした。原画や絵になる前の文章など、作品を作る工程を見ることができて、感動しました。北川太郎さんの作品には、特に驚きが大きかったです。石を使った作品が多かったのですが、手の届く場所にあるものは全て触ってよい、とのことでした。美術館において「触ってよい」作品というのは珍しく、体験ができることに驚きです。さらに、実際に触ってみると、触ったことのない感触の石がたくさんあり、見た目と触り心地が違うといった面白い感覚が指や手を伝わってきました。北川太郎さんを追ってみたくなっています。この展示は各作家が自分のブースに対して言葉を出していました。この人はこういう考えで言葉を作っているのか、こういう想いでこの作品たちを産み出しているのか、と文章に思いを馳せて眺めるのも1つの楽しみでした。明日展は毎年行っているようなので、来年も行ければと思います。
最後は大量に近藤聡乃さんのグッズを買い、ほかほかした気持ちで帰りました。

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