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挑戦には必ず障害があるから美しい〜義足のボクサーを観て
本日もご覧いただきありがとうございます!
工藤千尋(くどう ちひろ)です。
映画『義足のボクサー GENSAN PUNCH』を観てきました。鑑賞後すぐの感想をぽつぽつと記録してみます。
適度にネタバレも含みますので、前情報を入れたくない方はぜひ観に行ってから読んでみてください!
挑戦する姿は美しい
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義足のために日本でのプロボクシングライセンスが取得できず、フィリピンに渡りプロボクサーを目指した1人の青年の実話を基に、描かれたストーリー。
どんな困難にも立ち向かい、夢をあきらめない姿はシンプルに胸を打ちます。
真剣な想いがぶつかることがある
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ケガを防ぎ、絶対にライセンスを取って欲しいと願うコーチと、実力で勝負したいんだという主人公ナオの想いがぶつかり合うシーンがあります。どちらも目的は同じで、本気なのでとても切ない気持ちになりました。
信頼、ハードなトレーニングとメンタルで結果をつくり、和解していきます。
親子のような師弟関係に人間味があふれていました。
価値観、習慣、国境を超えて夢を追いかける
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日本ではライセンスが取れず、フィリピンへ渡るナオと、
フィリピンから日本へ飛び出して夢を叶えに行くフィリピンの青年たちが、交差していく描き方もおもしろく観ていました。
ハーフで日本人離れした顔立ちながら、淡々として寡黙で日本人らしい振る舞いのナオと、雑多で血気盛んな雰囲気のフィリピンの対比も、より作品の魅力を高めていたように思いました。
命を懸けられる仕事はあるか?
ボクサーという仕事、生き方は、文字通り命懸け。
喜びの隣に死が見え隠れします。
そのくらい、本気で人生を懸けた仕事がカッコいいし、
ここまでリアルに死と隣り合わせでなかったとしても、
一生を捧げたいと思う仕事や生き方にロマンがあるなと感じました。
製作背景にもドラマが。
主演であり、製作も務められた尚玄さん。
主人公のモデルとなった元プロボクサーの土山さんがご友人で、彼の人生が映画になると思ったところから製作が始まったそうです。
構想から約8年もの歳月をかけ、あらゆる困難を乗り越えて公開まで辿り着いた映画で、尚玄は「諦めずにやり続ければ、きっと何かを手にすることができる」としみじみ。本作を映画化したいと思ったきっかけは、フィリピンに飛び出してプロボクサーになる夢を追いかけた主人公と、見た目コンプレックスを抱えながら俳優としての道を切り開いてきた自分の葛藤が、見事に重なったからだと告白する。
実際に現地のジムにも通って、ボクサーと同じスケジュールをこなし、ボクサーのメンタルまでも体得した演技は、演じる領域をこえて、すごくリアリティがありました。
言葉は少なくとも、心情や葛藤がありありと伝わってきて、この製作背景を知ると、より作品の深みを感じます。
何か挑戦をしている人にぜひ観ていただきたい作品でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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