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おすすめ本 『最強の育て方』

こちらの記事は おすすめ本 Advent Calendar 2021 の5日目の記事となります。他の方の投稿もぜひご覧ください〜!

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おすすめしたい本

今回私がおすすめしたい本はこちら!

『シリコンバレー式 最強の育て方 ー人材マネジメントの新しい常識 1 on 1ミーティング』です。

1 on 1 を組織に導入する意義、具体的な 1 on 1 の実行の仕方や何を話せば良いのか、といったことが書かれいている本です。

読むことにしたきっかけ

今年、久々に新人担当になりました。また現在は基本的に在宅勤務で仕事をしているため、新人とのやりとりも完全オンラインです。

私も社会人歴が長くなってくる中で成長したこともあり、新人とどう関わっていけばいいのか、そもそも成長ってなんだろう、みたいなことを考えるようになりました。さらにそれをオンラインで実践していかなくてはいけません。

少なくとも、今までとはコミュニケーションの取り方を変えていかなくてはいけなそうだな、というところからいろいろな本を読みあさっていました。そのうちの一冊となります。

「最強の育て方」というワードがインパクト強すぎて、ちょっと手に取るのを躊躇したのも事実です笑。実際に読んでみると実践的な内容が多く書かれていてとてもよかったです!

ざっくり感想

とにかく伝えたいことが、とても具体的なことが書かれている、ということです。

例えば、「1 on 1 で何を話したら良いのか」について部下との関係性別に具体的な例が載っています。また、「言いにくいことを話したいときに使えるクッション言葉」なんてものも紹介されています。

この1冊を読むことによって、明日から 1 on 1 実施に向けて動き出そうと思えます。

以下、特に「なるほど」だったり「参考になった」という部分を紹介します。

1 on 1 が行われていない理由

1 on 1 導入は人事には受けがいいが、現場の人間は難色を示すことが多い、それはなぜか、ということがまず最初に書かれています。

複数理由が書かれているのですが、その中でもなるほどと思った理由が「苦手意識」です。

・1 on 1 の場を部下から不満を言われて責められる場と捉えている
・聞いてしまったら解決に動かなきゃいけないけど、解決策がない(自分に決定権がない)

これは 1 on 1 を行う上司だけでなく、日常のコミュニケーションでもあるよな〜ととても納得でした。

1 on 1 実践マップ

「1 on 1 実践マップ」というものが紹介されています。1 on 1 で話すテーマ7つを図式化したものです。7つのテーマを意識することによって、何を話すかを決める手助けになります。

7つのテーマのうち、「プライベート相互理解」、「心身の健康チェック」、「モチベーションアップ」の3つは毎回話しをすべきとされています。この3つは上司と部下の信頼関係作りに大きく寄与する内容です。上司と部下、という関係とはいえ、根本にあるのは人間関係であり、まずは信頼関係を築くことが不可欠です。

1 on 1 を始めてみる

実際に 1 on 1 を始める際の、スケジューリングから、1 on 1 終了後に気をつけるべきことまで書かれています。

スケジュールを入れる際に、「勝手に、一方的にスケジュールするのはNG、だがまったくの任意というよりは少しの強制は必要」といったことが書かれてあり、これがとても納得感でした。

意義がある、部下のことを知りたい、成長につながる場にしたい、と考えて実施したいと思っているわけで、そこに変な遠慮を持ち込むのは違うなと思えました。「◯◯な理由でやりたいと思っている。参加してほしい。」とストレートに伝えるのでいいんですね。

また、部下が前向きに実施に向かえるようにするのも上司の役割とあり、本当にそうだなと思いました。

5勝5敗で良い

1 on 1 を継続させるポイントとして、「5勝5敗で良いと思え」という心構えが紹介されています。

1 on 1 は部下と心から向き合うことなので、そもそもすごく大変なことだと思います。当然うまくいかないこともあるわけで、完璧主義になってしまうとストレスがたまります。ストレスが溜まることで 1 on 1 の場で部下も緊張してしまう、といったことにもつながります。

長い目で見て5勝5敗くらいで十分効果がある、という心構えでどっしりといるくらいでいいんだ、ととても安心し、1 on 1 に対して前向きにやってみたいという気持ちになりました。

実際に私も「今日の1 on 1では会話が続かなくても盛り上がらなくてもこれを伝えられたら100点!」というメンタルで臨むことができるようになりました。

ちょっとした蛇足

以下は、至極個人的な感想になります。

書籍中にちょこちょこと部下側について決めつけてしまっているような文章が出てくるなと感じました。

「ん?」と思う箇所もあったのですが、そこはこの書籍がターゲットとしているのは「悩んでいる上司」なのだろうし、こういう言い回しになってしまうこともあるのかなと思っています。

最後に

以上、『シリコンバレー式 最強の育て方 ー人材マネジメントの新しい常識 1 on 1ミーティング』の紹介でした。

上司という立場で 1 on 1 をしている方にはもちろんおすすめですが、チームリーダーだったり、私と同じように新人担当をしているという方、チームでうまく仕事を進めていきたい、と思っている方にもおすすめの1冊です。

ぜひ読んでみてください。



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