
『ゲーム反対派の僕が2年で4000時間もゲームをするようになった理由』読書記録
こちらの記事は おすすめ本 Advent Calendar 2022 の1日目の記事です。
おすすめ本 Advent Calendarの作成者です。今年で4年目になります。明日からもどんどんおすすめ本が投稿されますので、アドベントカレンダーのリンクからぜひご覧ください!
おすすめ本
今回おすすめしたい本はこちらです。
本屋さんに並んでいたのを見つけて面白そうで買ってみました。面白かったです!
著者は芸人の小籔千豊さんです。内容はタイトルの通り、元々はゲーム反対派だった小籔さんが、フォートナイトに出会ってから子供との関係性も変わった、というものです。
フォートナイト
みなさん、『フォートナイト』はご存知ですか?PCとかSwitchとか、色々なゲーム機で遊べるゲームソフトです。オンライン対戦が基本となっていて、最大100人で対戦が始まり、最後の一人になることが目標です(色々なモードがあるのですが)。そしてちょっと驚きなのが、このゲームはソフトは無料です。スキンがほしい、とかがなければ無料で永遠に遊べます。
ゲームがスタートするときには全てのプレーヤーの初期装備はツルハシのみ、マップ上にある武器だったり回復アイテムを集めながら、他のプレーヤーを倒しながら、勝ち残っていくゲームです。
フォートナイトの面白いところは、ゲーム開始時は全員同じ状態(強さ)だというところです。レベルが上がることで攻撃力が上がる(≒ポケモンのレベル)といったこともありません。課金要素もありますが、スキンと呼ばれる衣装だったり見た目の変更に課金が必要です。課金したからといって強くなるわけではないのです。マップ上にある強い武器を拾って使いこなして勝ち上がるしかないのです。
そのため、プレイヤーはマップを熟知して、どこに強い武器があるのかを把握しようとします。当然、ゲーム開始時から強い武器を手に入れたいわけなのですが、そういう武器がある場所は人気なのでたくさんの人が集まっており、そこに突入すれば(人が多いので)やられてしまう可能性も高くなります。そういうことも考えながらゲームを進めていきます。
フォートナイト語りが長くなってしまった!ここまで書いておいてなんなのですが、私は昔フォートナイトにはまっていました。今はやっておりません。今回この本を読んでまたやろうかな〜という気持ちになっています。この本を読んでもだいぶフォートナイトについて理解できると思います。
思ったこと
この本を読んで私が思ったことを数点書こうと思います。
相手を理解する
最初はフォートナイトのゲームの仕組みも課金の仕組みも全てがわからなかった小籔さんが、フォートナイトにはまるにつれて息子さんとの会話の内容が変わっていき、揃って熱中できるものができたおかげで、「クドクドと話す親とそれから逃げようとする子の会話」から、「共通の話題での平等な会話」ができるようになっていった、という話が書かれています。
この話題の中で特に私が確かに〜〜〜と思ったのが、「ゲーム内で煽ってきたり暴言を吐いてくるプレイヤーにどうしても腹が立つ」という息子さんに、小籔さんは「そういう人には絶対バチが当たる、嫌なところを見たら自分はしないようにしようと思うのが大事」という話をするわけです。(ちなみに小籔さんの「バチがあたる」の考え方も好きです)
これをフォートナイト、もしくはゲームを全然知らない親に子供時代の私が言われていたとしたら「そんなのわかってるし。全然この腹立つ気持ちをわかっていない」と思っただろうな・・・笑。ただ、相手が同じようなゲームをやっていて、「あれめっちゃ腹立つよな、でもな・・・」ってなってきたら素直に聞けるというか、やってみようと思えるだろうなと。私のことをわかってくれない人、ではなくて、仲間って感じなのですよね。
これって親と子という関係でなくても、大人の世界(仕事とか友達とか)でも一緒だよなと思います。この話だと、(例えば)ゲームを好きにならないといけないのか、自分は好きじゃない、という場合もあるわけです。ただ、理解したい、同じ立場で会話したいと思うのであれば、相手が大事にしていることを知って理解することは欠かせないなと改めて思いました。この本の中でもこのエピソードがすごく好きで、大事にしようと思った次第です。
やらないと上手くならない
本の中で「これからフォートナイトを始めようと思っている方へ」という話があるのですが、この中でもうめちゃくちゃわかる!!!と思ったことがあります。
それは「できるだけ接敵する」です。私も本当に覚えがあるのですが、負けたくないし、すぐやられたくないし、時間も限られている中でなるべくたくさんゲームをしていたい(ロード時間とか勿体無い)し、と思い始めると、なるべく敵との遭遇を避け始めるわけです。芋って芋って最後に顔を出してVictory!でも、この方法だと敵と対峙した時のプレイスキルは全く上がらないんです。それって面白いの?っていう人もいると思うんですが、この時点ではキャラクターを動かしているだけで面白くて、戦闘が怖い、という段階だったりするので結構あるあるなんじゃないかな〜と思います。
本でも書かれていますが、子供は敵への恐怖がないのでガンガンいきます。当然すぐやれるわけですが、接敵経験は私なんかに比べると格段に違います。そんなことを繰り返している間に、プレイスキルの差もえげつなくなっていきます。
これはどんなゲームでもそうです。スプラをやっていても、モンハンをやっていても、ポケモンをやっていても、上手くなるにはとにかくやるしかないんです。そしてゲーム以外でもそうだなと思っています。(例えば)LTをしてみたいとなったときに、準備して準備して準備しても、LTをしないことにはLTの経験を積めないわけです。とにかく納得した話でした。
最後に
やはりこの本のメインターゲットとしては「子供がゲーム好きすぎて困っている、何をしているのか自分にはさっぱりだし」という方なのかなと思います。それ以外にも、ゲームの何が面白いのかわからない、という方にもおすすめです。大人がゲームを始めるときにはこうした方が楽しいよ〜なんてことも書かれています。あとはさすが芸人小籔さん、笑いが散りばめられています。ちなみに「くん様じょくん」のくだりは声に出して笑いました。
本当にゲームがさっぱりすぎて本を読み切れるかわからない、という方も大丈夫です。かなり細かく用語の説明が乗っています。「野良」「エイム」「BOT」のような言葉の解説も載っています。
大人になってゲームをするのもとても面白いと思います。私はボイスチャットしながらゲームをする友達が欲しいな〜と思っております。ぜひゲームしましょう!
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