『心理的安全性のつくりかた』
こちらの記事は おすすめ本 Advent Calendar 2020 の13日目の投稿になります。
まず最初に、アドベントカレンダー、企画者にもかかわらず大遅刻しました・・・!個人的には緩くいければいいな、と思ってます。おすすめ本アドベントカレンダーに登録してくださっている方は自分の登録日をすぎてからでも登録お待ちしています!(言い訳にしか聞こえない・・・。)
『心理的安全性のつくりかた』
今年のおすすめ本はこちらです。
わりかし最近発売されたようです。たまたまAmazonで見つけて読んでみたのですがすごくよかったです。
VUCAな時代に生きる私たち
不確実で正解のない世界において、私たちの組織やチームはどのように対応していけばいいのでしょうか。この本では以下のように述べられています。
クイックに行動しながら「暫定的な正解」を模索すること、実験や挑戦をして、失敗から学ぶという姿勢が大事です。
このような挑戦や、模索、失敗から学ぶ、という観点からチームの心理的安全性の重要さが増しています。
心理的安全性
心理的安全なチームとは以下のように説明されています。
メンバー同士が健全に意見を戦わせ、生産的で良い仕事をすることに力を注げるチーム・職場のこと
ほとんの職場で自然と生じる、「対人関係のリスク」が「健全に意見を戦わせ、生産的で良い仕事をする」ことを阻害してしまいます。
この対人関係のリスクとは、自分の発言やアウトプットについて、「こんなふうに思われるかも」、「こういう仕打ちを受けるかも」のように「良かれと思って行動しても、罰を受けるかもしれない」リスクのことです。
具体的には以下のようなリスクです。
・同僚に依頼した仕事をそろそろ仕上げてもらえないと納期に間に合わないけど、声をかけると面倒な人と思われてしまうリスク
・率直に意見を言うと嫌われてしまうリスク
・きちんと理解して進めるために質問したいが、聞くと「何も知らない人だ」と思われるリスク
このようなリスクに怯える心理的「非」安全な職場では、いつの間にかメンバーは必要なことでも行動しなくなってしまいます。
心理的安全性のよくある誤解
心理的に安全なチームとは、人間関係は和気あいあいとしているが、締め切りも守らず、ストレッチした仕事もせず、コンフォートゾーンの中にいる、すぐに妥協する「ヌルい」職場だ、という誤解がよくあります。ですが、実際はそうではありません。
心理的安全性はチームのためや成果のために必要なことを、発言したり、試してみたり、挑戦してみたりしても、安全である(罰を与えられたりしない)ということなのです。
また、心理的安全性を機能させる上で重要なのが「仕事の基準」(妥協点の高さ)です。心理的安全性が高くても、チームで行う仕事の基準が低ければ、それは「ヌルい職場」になってしまいます。
心理的安全性、仕事の基準が共に高ければ、それは「学習して成長する職場」になります。まさに、実験や挑戦を行い、失敗から学ぶことができる組織です。
では、どうやってこのような組織、チームを作っていけばいいのか。・・・が、この本に詰まっています。
今の時代を生きていくためのチームのあり方について書かれている本です
『心理的安全性のつくりかた』というタイトルですが、心理的安全性だけが書かれているわけではありません。
例えば、リーダーシップのスタイルについて、心理的柔軟性、きっかけ→行動→みかえりフレームワーク、などなど・・・。
チームだけではなく、個人間の関わり方にも生かせる話がたくさんです。
私自身、心理的安全性やチームといった話題はいろいろ考えたり情報を集めたりしてきましたが、この本を読んだことによって、それらが整理され言語化されました。
内容がすごく詰まっているので、一度読むだけではしっくり来なかった部分もあり、また読み直したいと思っています。
最後に
あんまり仕事が楽しくないなあ、と思っている人にも読んでもらいたい一冊でした。
本当はもっともっと読み込んだ上で書評を書きたい気持ちもありますが、それはまた次の機会に・・・。
興味をお持ちになった方、ぜひ読んでみてください!
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