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2021その日私は

 2021年になった。
 はっきりと言おう。治ってきたと思っていた、患っているうつ病がひどくなった。
 元々、大晦日から年始というのは具合が悪くなるのだが、今年は大晦日、特に具合は悪くなかった。だが年を越した1月1日。自分の身体、主に心がおかしくなっていることに気づいた。
 経験則からこれは一過性のものだろうと思い堪えていたが今日に至るまでそれは治らず、もっと酷くなった。
 一番酷かった時期に比べると大したことではないのだが、心は明らかに病んでいる。
 なにもやる気が起きないのだ。
 朝起きる。まず起きた瞬間に今日も一日生きなきゃならないのかと重くなり、顔を洗うのも歯を磨くのも億劫で仕方がない。
 昔からうつが酷くても食欲が減退するほうではなかったのでご飯はしっかり食べているのだが正直味がしない。これは新型感染症の症状ではない。
 ずっと脳みそに膜ができている感じがする。
 ずっと心に気持ちの悪い虫が這っているような気がする。
 頭の中の膜は常に自分に「死」という選択肢と「不安」という重圧をかけてくる。
 今現状、生きているのがとてもしんどいと感じる。もうなにもやる気が起きないのだ。
 明日、起きたら死んではいないだろうか。
 そんな妄想が頭をいっぱいにする。
 とりあえず文章にしなくてはと思いnoteに書いている。
 明日もまた生きなきゃならないのか。
 そんなことが頭を支配する。

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