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この子の発達は大丈夫?

こんにちは!いつも読んでくださりありがとうございます⭐

さて今回は、子どもの発達が気になったときに、どう捉え、どう対応すると良いか、仕事上の経験から学んだことを少しお話したいと思います。
(わからないということが不安になるという方向けです。)

子どもの発達をみつめる

 子育てをしていると、子どもの成長や発達が気になることは多々ありますよね。「同年齢の子と比べて遅いのでは?」「(ある事柄が)全然できるようにならない」「上の子の発達とぜんぜん違う」「発達に問題があるのでは?」など心配になったり、不安になったりすることも多いと思います。
 とはいえ、発達には個人差もかなりありますから、これは個人差のうちに入るのか、様子を見ていて良いのか、その辺りの判断にも迷うことと思います。
 
 発達の評価をする機会には、代表的なものに乳幼児健診(特に1歳6ヶ月と3歳)があります。そこで発達の遅れや偏りを指摘される場合もありますが、該当する子もさほど多くはないですし、5歳児検診は任意で実施されているので受ける機会はまちまちです。その次はだいたいが就学時検診となります。
 他に日常の中で触れる機会としては、かかりつけの小児科の医師や通っている幼稚園・保育園の先生に指摘されたり、母子手帳の「○歳の記録」をつけるときなどがあると思います。
 いかがでしょうか。実は発達について評価される機会って案外すくないですよね。子どもは変化が急速ですし、日々接する中で気になることはたくさん出てくるわけですから、私は発達についてももう少し相談や評価ができる機会があってもよいのではないかとおもいます。
 というのも、私が関わっている子どもたちにも健診などの機会だけでは到底発見やフォローが追いつかないケースが多いからです。(一般より難しい子どもたちが多いということもありますが)
 ではどうしたらよいかというと、今ある資源と日常の中でできることとしては「この子の今の状態を捉える目をもつ」ことと「気になることがあったら気軽に相談にいく」ということだとおもいます。

子どもの発達を捉える目

 まず、その子の発達について考えるときには、「その子の今の状態を知る」事が大切になります。その子が今どの段階にあるのか。どんな事ができて、どんなことにつまづいているのか。発達段階を評価しようとするというよりも、今の言動を把握するというイメージです。これは日頃近くで見守っている大人だからこそできることです。
 子どもの発達については母子手帳や育児本などに記載があるので、参考にしてみて下さい。まずは、運動の発達・言葉の発達・心の発達などの分野ごとに、生まれたところから順を追ってどこまでできるようになっているのか見てみましょう。
 ここ、「生まれたところから」やるのが大切ですよ。というのも、発達は段階を追って成長していきますので、途中の段階が抜けているとその後に影響するからです。いきなり今の年齢のところだけを見るのではなく、一つ一つ順を追ってみていきましょう。また、一つ一つ確認していくことで、子どもの成長をより実感でき、「こんなにたくさんのことができるようになったんだな」という嬉しさを改めて感じる機会になるからです。ぜひ良いところもたくさん見つめてみて下さい。


 そして、もし「できていないこと」や「気になること」「今練習中のこと」があったら、そこはもう少し細かく観察してみます。一つの行動(言動)をするときには、その中にたくさんの細かい動作(や思考)が含まれています。行動は一度習得してしまうといちいち考えなくても一連の流れでできてしまいまうので、大人になると忘れがちですが、一つ一つの区切りがあるのです。なので、その子が今どの段階まで理解していたり、動けていたりするのか、そしてどこでつまづいているのかをよく観察してみると、解決のヒントがみつかるかもしれません。つまづきポイントが分かったら、まずはそれをサポートする工夫を考えてみましょう。コツが掴めれば前進できるかもしれません。もしここで、サポートの仕方がわからなければ外部の人に聞いてみましょう。

 とはいえ、すべての現状を正確に把握するのは難しいですから、無理はしなくて良いですし、上手く把握できなくても大丈夫です。まして気にしすぎると余計に心配になったり、息が詰まってしまうので、「その子のことを興味をもって見つめる」くらいの感覚で「成長を共に喜ぶ」ことができると良いと思います。わからないことは遠慮なく専門家に相談しましょう。


気軽に相談してみる

 その子の状態を見つめてみて、わからないことや心配なことがあれば、ぜひ専門家を頼ってみて下さい。結局それかと思うかもしれませんが、不明確な情報や不安に振り回されているだけでは心配が募るばかりでなかなか前進しないため、焦りも出てきてしまうことでしょう。
 初めに話したように、健診などで発達について相談する機会というのは以外に少ないものです。子供の成長には個人差がありますから、その少ない機会でも網羅できてしまう子もいますが、そうでない子もいます。そうでない子の場合は、フォローが遅れがちになってしまうという現状もあります。つまづきは積み重なってくると改善に時間も労力もかかるため、早めにフォローを初めたほうがその子の本来持っている伸びしろを確保してあげることができます。心配や不安があるなら積極的に相談の機会を作っても多すぎることはありません。


 相談先については、身近なところでいうと専門性をもった保育士さんが浮かぶとおもいます。通っている園の保育士さんや先生などとは気になることはまめに日々の様子を情報交換しておくと良いでしょう。
 他に、小児科の先生が行っている「発達外来」もあります。予約診療などもしているところが多いので、インターネットなどで通えるところを探してみると良いでしょう。発達の評価もしてもらえると思います。
 その他、地域の区市町村の「発達相談センター」や「子育て支援センター」など(地域によって呼び方や区分がちがいます)でも発達の相談や評価を行っています。敷居が高いと感じてしまうかもしれませんが、もっと気軽に相談してよい場所ですよ。

 発達のことは専門家でないと難しい部分もたくさんありますので、あまり自分だけで抱え込みすぎず、「だってよくわからないもん」くらいの気持ちでもっと専門家を頼ってみてほしいなと思います。
 育児は一人で不安になってしまうことも多いので、外の誰か(支援者)とつながって、風通しを良くしておくことが大切ですよ。


今回も長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
一提案として参考にしてみてもらえればと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

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