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家庭生活を体験する

こんにちは! いつも読んでくださりありがとうございます⭐

私はいつのまにか師走になってびっくりしていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょか。

今回は、家庭生活体験、いわゆる「フレンドホーム制度」についてお話したいと思います。

フレンドホーム

 フレンドホームは、乳児院や児童養護施設に入所している子どもたちを、土日などの休日や、夏休み・冬休みなどの長期休暇等の学校が休みの期間に、数日間預かっていただき、子どもたちに一般家庭生活の体験をさせてもらう制度です。
 対象となる子どもは、年齢はおおむね1歳〜12歳ぐらいまでが多く(対象は18歳までですが、中高生などの高齢は少ない)、家の都合で養育家庭委託が進まなかったり、実親との面会・外泊の機会が少なかったりするなど、一般家庭での生活をぜひ体験させてあげたいなとおもう子ども(もちろん子ども自身も希望する場合)になります。フレンドホームになって頂けるご家庭の希望と、子どもの特性などを考慮しながら、各施設の担当がマッチングさせて頂きます。

どんなことをするの?

 家庭生活の体験なので、特別なことをする必要はありません。親戚の子どもや知人の子どもが時々遊びに来たり、泊まりに来たりするようなイメージを持ってもらうと良いかもしれません。一緒に日課を過ごしたり、お出かけしたりしながら、フレンドホームさん自身にも楽しんでもらえると良いと思います。(子どもの経験値や特性などに応じて、特定の体験や関わりなどをお願いする場合もあります。)

 人と人との関わりなので、実際にやってみると困難に感じることも出てくるでしょうが、お互い楽しさがないと長くは続かないと思いますので、困ったことがあれば相談してもらいながら良い関わりが続いていくとありがたいなと思います。

家庭生活体験の意義

 どこの家庭も全く同じというものは一つもないですし、独自のお家ルールがあったりするので、他の家に行くとカルチャーショックを受けることがありますよね。それは誰しも同じだと思います。しかし、施設と家庭という違いはそれとはまたかなり違います。

 施設で暮らす子どもたちはいつも大人数の中で生活しているため、どうしても一対一でかまってもらう時間が少なかったり、少人数でないと難しい内容のお出かけや体験などができなかったり、その子に合わせた融通がきかない場合などがあり、不全感を抱いてしまうことがあります。ですので、そういった子どもにとっては、ただ自分の遊びに付き合ってもらったり、一緒にご飯をつくるなどの体験をしたり、ゆっくり話を聞いてもらったりなどの経験がとても大切で楽しい時間になります。そして、そういった過程を通して、特定の人と個別の関係性を築くことが、心身の成長・発達にもとても良い刺激や経験になります。子どもたちにとって、自分のことを気にかけてくれる人がたくさんいるということは安心や励みにもなります。また、子どもたちが将来自分の家庭ををもったときにも、この家庭生活体験はきっと活きてくるでしょう。

フレンドホームを希望の方、ご興味のある方へ

 フレンドホームは児童相談所ではなく、各施設が申し込みと対応の窓口になりますので、もしご興味のある方はお近くの(もしくはご希望の)乳児院や児童相談所にお問い合わせ下さい。なお、施設自体がどのようなものかイメージがつかない方、話を聞いてもたい方などに向けて、各施設では見学会説明会などを実施しているところもありますので、合わせてご検討下さい。ご興味を持って頂けるだけでも大変ありがたいので、ぜひ社会的養護にご理解・ご協力をお願いします。


以下、東京都のフレンドホームについての資料ですので下記リンクをご参照ください。(他の都道府県の方はすみませんが、各々の自治体にお問い合わせ下さい)

「フレンドホーム制度のあらまし」東京都福祉保健局

こちらにはフレンドホームさんの体験談なども乗っていますので、見てみて下さい。(他の社会的養護のコラムもたくさんありますよ⭐)

「遠い親戚のお子さんを預かる気持ち」――フレンドホームとして子どもと交流する方々の声 2019年1月21日 社会で子育てドットコム編集部


今回も最後までありがとうございました⭐

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