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小さな幸せの積み重ね

空に雲が少ないといつもよりも良い日な気がする。今日は浅間山がくっきり見えるなぁと、気付けば毎朝恒例になった山チェック。八ヶ岳は雲でほんのり影が見える程度。

長野では周りを見渡すと田植えも終わり辺りはすっかり色付いた。日に日に緑の色が深まっているように感じる。まるで夏のような暑さを感じるここ数日。それもそのはず。もう6月。梅雨はすぐそこ。

素足にサンダルが好きな私にとって、春と梅雨の間のこの季節はとても心地良い。久しぶりにペデキュアを塗った。サンダルから見える足の爪が何も塗っていない状態だと、なんだかテンションが上がらない。薬局で買ったベージュのマニキュアを塗ってみた。肌の色とほぼ同じで見栄えはそれほど変わらなかったが、それでも塗った後には満足感があった。

晴れた日の午前中は部屋の窓を全開にする。すーっと柔らかい風が通り過ぎていくのを感じる。2匹の愛犬たちは風に毛をなびかせながら私の足元にぴったりとひっついてお昼寝をするのが日課。愛犬たちの寝息を聞きながら、自宅の横の竹林が揺れる音や鳥の鳴き声に耳を澄ますと、うとうとと眠りに誘われる。そんな午後の緩やかな時間が心地良い。

私が家の中を移動すると、眠っていた愛犬たちは物凄いスピードで起き上がり、移動した私の足元で再び寝始める。彼女たちは毎日100%の愛情を全身で示してくれ、癒しをくれる。言葉は交わせないが、目や行動を見ていると彼女たちの言いたいことや気持ちを感じ取ることができる。

長野にきてから味噌が好きになった。これまで私の中の好きな調味料ランキングの1位は絶対的に塩だったが、少し気持ちが揺れ動いている。今日は久しぶりにクリームチーズを味噌に漬けた。数日後に食べるのが楽しみ。向かいの家のおばさまからいただいたブロッコリーとお庭に現れた小さな竹の子は今夜の献立に仲間入りする予定。

リビングから見える夕暮れは色んな顔を魅せてくれる。周りに高い建物がないから、西へ沈む太陽がくっきりと見える。
半年前までは、こんなにもゆっくり外を眺める時間は全くなかったが、すっかり日常になり、視界がぐわぁ〜っと広がった。

今では東京にいても、長野にいても、色んなものが目に飛び込んでくるようになったし、空の色や風の音、自然の香り、街の景色から一日の流れや季節の移り変わりを感じることが出来るようになった。

そんな小さな幸せの積み重ねを、毎日大切にしていきたい。


武藤千春

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