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頑張れない自分を責めてしまう人へ。

わたしは、ずっと自分を否定してきた。
他の人のように頑張れない自分を、ずっとダメ人間だと思ってきた。

でも、わたしのように『頑張れない自分を責めてしまう』人って結構いるのではないだろうか。
自分を責めるって、結構辛い。目に見えない自傷行為だもの。

今日は、そんな頑張れない自分を責めてしまう人に向けて、わたしの体験談を踏まえ、楽になれるヒントを書いてみようと思う。

…………

『頑張れないダメな自分』とは言うけれど、
では、何が出来たのならば、『頑張っている素晴らしい自分』になれるのだろうか。

わたしの場合は、例えば

・週5で会社員としてお勤めをすること。
・同じ会社に長く務めること。
・集団の中で人間関係を上手く築けること。
・嫌なことがあっても気にしないストレス耐性を身につけること。

これらが出来ていたら、わたしは『頑張っている自分』になれる。
でも、それが出来ないから自分を否定していた。

実は、今のわたしは、上記に挙げたことを、何一つ出来るようにはなっていないけれど、わたしは自分を否定していないし、今のわたしが好きだと思える。

それは、先月受けた心理セッションがきっかけだった。


セッション中は、ほぼ100パーセントの割合で年齢退行をして幼い自分になる。
そこで、当時の自分がしてきたことを再体験することになったのだが、
幼いわたしがしてきたこと、それは、

・悲しくても泣かない。いつも笑顔でいること。
・無視されても酷いことを言われても耐えること。
・それに対して絶対に怒りを出さないこと、感じないこと。
・怖いことや辛いことを自分一人で抱えること。
・守ってもらうことを諦めること。
・無条件に愛されたいと感じることを諦めること。

そう。
わたしは、人間として一番大切な『感情』を我慢してきたのだ。

悲しい気持ちや、怖い気持ち、寂しい気持ち、守ってもらいたい気持ち、
愛してもらいたい気持ち。

幼い自分が、自然で当然なこれらの気持ちを我慢してきたことを知った時に、大人のわたしは思った。

ああ、わたし、よく頑張ってきたなぁ
充分頑張ってきたなぁ
もう頑張れなくても当然だよなぁ
もう、わたし、頑張ることをやめよう
それが、幼いわたしに対して、今のわたしが出来る唯一のことだなぁ
頑張ってきてくれて、本当にありがとうね、小さいわたし。

そう思ったんだ。

…………

あなたが頑張れない理由。
それは、実は頑張ったことが多すぎて、『頑張りの飽和状態』になっているからではないか?

頑張ることは、決して一生懸命働くことや、しっかり家事をこなすこと、お金を稼ぐことだけではない。

涙をこらえることも、
怒りを抑えることも、
怖さを一人で抱えて我慢することも、
とてもよく頑張っていることだ。
とても疲れるし、並大抵のパワーでは出来ない。

どうか、それらも『頑張っていること』にカウントしてあげてほしい。
ありのままの感情を我慢してきたことを、『頑張ってきたこと』に認めてあげてほしい。

頑張れないとは言うけれど、実はあなたの頑張りは飽和状態なのだ。
頑張れないのは、当然。
だって、もう頑張ってきた。充分すぎるほど。人の何倍も。

…………

ここまで読んでみて、今どんなことを感じたり考えたりしているだろうか。

ああ、わたし実はよく頑張ってきたな

あなたがそう思える一日になりますように。
本当は頑張りすぎてきたあなたへ。


佐藤千晴






サポートありがとうございます。東京でライティング講座に参加したいです。きっと才能あふれた都会のオシャレさんがたくさんいて気後れしてしまいそうですが、おばさん頑張ります。