見出し画像

西陣織ネクタイを、父の日に贈ろう

「父の品のプレゼント探すのって、疲れる~。」これが本音やと思う。

何か贈って喜ばせたい、は決まってるけど、Amazonで検索してても、3ページ目で疲れて投げ出してしまう。こうしたお困り状況にぴったりなものがあるので、ご紹介したい。

わたしのオススメは、京都市上京区にある西陣織会館だ。京都駅から2~30分のところにあるから、京都観光のついでに行ける。


入っていきなり、ネクタイがいっぱい!

カラフルで柄もセンスいい。これは誰でも絶対お気に入り見つかるわ!! 「西陣織」って伝統ブランドやし、かっこいいやん。デザインよし、お値段よし、クオリティは間違いない。お父さん喜ぶやろうなぁ。


ではここで、施設について説明していく。西陣織会館は、西陣織の振興のため、西陣織工業組合により運営されている。西陣織の歴史について学べるほか、有料の手織り体験や、無料の着物ショーなども楽しめるため、外国人観光客も多く訪れる。また、着物をはじめ、ネクタイ、名刺入れなども、館内で購入できる。

つまり、「多くの人に西陣織のことを知ってもらいたい」という熱い思いにより、毎日多くの人にその魅力を伝える、西陣織パラダイスなのである。https://nishijin.or.jp/


この度、館内受付のおじさんにお話を聞かせてもらった。顔のシワに、暦年の苦労と経験と穏和さが凝縮されている。

彼によれば、現在、西陣織に関わる産業の維持そのものが危ぶまれているそうだ。全国の商店街でよく耳にすることであるが、高い知名度を誇る西陣織の関係企業も、例外ではない。


こうした中小企業の廃業要因は大きく2つある。

ひとつめは、消費そのものの減少により、産業が衰退していくこと。   着物は、体系を美しく見せるものであり、帯の締め方など厳格なしきたりが多数存在する。

しかし、おじさんによれば、「着物は、厳しい決まりがあるけどねぇ、とりあえずそういうのは無視して、和装に親しんでもらえたらと思ってるんですよ。」とのこと。例えば、帯も、着物がずり落ちなければ、結び方は我流でOK。

え、そんなんでいいの、めっちゃ簡単やん。


もうひとつは、若い世代が家業を継がなくなっていること。でも、これは若者が悪いわけじゃない。親としても、護ってきた伝統を失いたくはないけど、息子・娘の将来を考えると、不安定な家業を無理に継がなくてもいいよ、というケースも多い。そらね、自分の子には幸せになってほしいもんね。


今私は、日本の格式高い伝統産業を維持しようとする熱いエネルギーのひとかけらになってるんだなぁ、と気持ちが高揚するのを感じながら、父のネクタイを選んでいる。

西陣織のネクタイ、プレゼントを考える際の、選択肢に加えてみてもいいなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?