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江戸参家 -ひとりっこちゅうすいき- 1-1

霧が立ち込めば三月一日。我々三家の根が立ち入れば色欲事業の音がする。りーん、りーんの鈴の音が入り込めばずっと奥深く立ち入る林立ね。奥深くの霧の音の、ずっと奥に立ち入るは、そう、仲間の音。

ずーんと重苦しい音がする。変わり早い杉の音の三月一日。奥深い神社で起なわれるは隼木杉重像の音の根対刻。興炎が災き込めた炎の根の潔まよ。そんな時に立ち入るは大きな大きな杉の木の、お守りよ。
森に埋もれし、一つの家。そこに立ち入った5人の小学生よ。さぁ、我に立せ、我等の知恵袋。

昔、卑弥呼様がいたんらって。奥深くの神社には何があるんやろうか。私達、音根を集合にずっと昔に逢った出来事をずっと面きにし、古きある神社に登入する。駄菓子屋で買った水鉄棒と共に我等が参せんする。
順「音根。何らて弓矢け」
音根「ええじゃろうもん。良かけ」
私達音根と共に弓矢を携え奥深くの『林ノ神社』へと入っていく。
命「順。ここには何かあるけ?」
音根「命。卑弥呼様じゃ。卑弥呼様。」
命「いやらしんけ?」
音根「阿呆!違うわ!卑の音が美しいって書くけん!前、足立先生が言うちょき!何ね、聞いとるか!って、六、趣、命、間違っちゃからって顔赤くすんなしや!」
音根が弓矢を背掛けに掛けながら、私達御一行は林ノ神社へと趣いて行く。


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