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江戸参家 〜ひとりっこちゅうすいき〜 1−1−2

音根「帰るって、何処けぇ?!」
趣「分からんじゃきに!そねら、興奮、すんなき!に!!」 
順「音。お前も声、荒ぎるんな。少し落ち着け。」
音根「順!お前!パイプ喰わえて…!」
順「落ち着け!言うとるじゃろ!!!!」
順の叫び声に音の瞳に吃驚涙が溜まる。
音根「なんね!?遊びじゃったきに!!」
命「冒険に乗ったん、誰け?俺等じゃき。」
順「命の言うとおりなら。六!趣!日輪水軍丸兄弟!」
六「なんね?」
順「何処けぇ?」
六「理解らん!江戸かのぉ?」
音根「ー理解するんな。理解出来ん。わっちは…。」
順「じゃぁ、理解せぇ。分からんことも有るじゃろ。」
順の言葉に音が息を飲んだ。
音根「ウチ…。ウチは…。」
順「分かろうもん。先生がおらんなんだ。分からんけぇ。ーけど、理解せんなんだ。」
六「やばかのぉ…。」
音根「なんね?!六!」
六「戦時場じゃ…。」
音根「ーあれ…。」
順「先生じゃ…。」
 順「行くぞ!!こうしちゃ!おれん!行くぞ!音!!」
音根「ーうん!!」

兵兵『弓夜!発砲用意!!』
活用の発砲石表の音が轟く。弓矢戦は態の轟いた発砲石表を我が血と成り引き受ける。炎の付いた弓屋の木造建築。引し引しと狙い受けるは寺屋の面白ろおかしな表現板材。「寺屋」とデカデカと描かれた「水意六助」の顔に炎の赤が飛び交う。


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