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006 梅雨に纏わる言葉たち

今朝、ニュースを見ていると「梅雨だる」という言葉が目に入ってきました。初めて見る言葉に、興味深々な私。               「梅雨だる」とは、梅雨の時期になると頭痛や肩こりなどの症状が表れること。低気圧が続いたり、気温の寒暖差によって、自律神経のバランスを崩すことが原因で、60%の女性に起こっているようです。         毎年、この時期に体調が悪いのはこのせいだと妙に納得したところです。

梅雨になると様々な言葉を見るようになります。そして、なぜかその言葉たちを見ると気持ち的にネガティブなイメージをしがちです。しかし、調べていくうちに、梅雨に纏わる美しい日本語がたくさんあるということがわかりました。その中で知った「黄梅の雨」という言葉を紹介します。

黄梅の雨(こうばいのあめ)

黄色く色づいた南高梅

先日、八百屋さんに行くと、黄色く色づいた南高梅が売ってありました。青い梅と違って、黄色い梅はなんだかやさしい感じがします。

この黄色い梅を見ると、一昨年の夏に亡くなった祖母を思い出しました。    祖母はこの時期になると梅干しをつけていました。シワシワの小さい手で、ひとつひとつ丁寧に梅の処理をして、梅雨の合間の晴れ間に天日干しをします。そして、たくさんの塩とシソの葉を一緒に大きい壺につけていきます。私は、それをとなりで見ているのが楽しくて、梅雨の暗い気持ちを忘れさせてくれました。

最近、「黄梅の雨」という言葉を知りました。
青い梅が黄色くなる時期が梅雨の時期と重なることから、梅雨の代名詞として使われているそうです。そもそも「梅雨」の漢字にも「梅」の漢字を使っていますよね。でも、この言葉とは初めて出会いました。

私にとって「黄梅の雨」という言葉は、祖母を思い出しあたたかい気持ちにさせてくれるポジティブな言葉になりました。梅雨が引き合わせてくれたんだなぁと思うと、明るい気持ちになれました。「梅雨だる」というネガティブな言葉のおかげで、素敵な言葉と出会えました。感謝したいと思います。

日本語にはまだまだ私が知らない素敵な言葉がたくさんあります。
これからも素敵な言葉探しをしていきたいと思います。


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