見出し画像

大先輩ライターに教わった、『書く』を上達させるコツ

ライターという仕事柄文章を書く機会は人よりも多いのですが、それでも書いているうちに「全然文章まとまらん!うぐぉぉおおお!!」と叫ぶ瞬間が何度もあります。

そんな時の打開策は、「これってなんのために文章を書いているんだっけ?」と自分に問いかけて、ゴールを見つめ直すこと。

「商品を買って欲しい」などのアクションが目的なら、そう動きたくなるような流れになっているかどうか見直す。

「こういう気持ちになってほしい」という気持ちが目的なら、そう感じてもらえるような言葉や情報を選べているか見直す。

そうやって最終ゴールを見つめ直して、それにあった文章を考えるようにしています。

ゴールがしっかり決まっていればいるほど必要な情報を集めやすいし、文章も書きやすい。

と分かってはいるものの、自分ごととして文章を書く時、この「ゴール設定」が結構あいまいになっています。

沢山の人に読んで欲しいし、役立てて欲しいし、ついでに私のことも好きになってほしい。

溢れ出る欲求を全てつめこんだ結果、「結局なにが言いたいの?」と自分でも思うような仕上がりになっちゃうという…。

優柔不断な私はなかなかこのゴールを1つに決められなくて、「あ〜〜〜〜書けない〜〜〜〜」を頭を悩ませてしまうのです。

そんなときは大先輩のライターさんから教えていただいた、『上手く書くための秘訣』を思い出すようにしています。

秘訣を教えて頂いたのは、雑誌「暮らしのおへそ」をはじめ、暮らしに関する記事を執筆・編集されている一田憲子さん。
一田さんが主催するライター塾に参加したときに、「文章が書けなくて困るときがよくあるんですけど、市田さんもありますか?」と聞いてみたんです。

そしたら、「すっごくありますよ〜〜!!」と。

第一線で何年も活躍している一田さんでさえ、文章がうまく書けなくて数時間かけて書いたものを全消しして書き直すとか、ザラにあるんですって。

それを聞いてちょっと安心しました。
プロで活躍している人でも書けないなら、今の私も書けなくていいんだなって。

それで調子に乗った私は、図々しくも「どうしたら文章を早くまとめられるようになりますか?」と聞いてみたんです。

一田さんが教えてくださった解決法は、「とにかく沢山書くこと」でした。

書けば書くほど考えをまとめるのが上手くなって、書くスピードも上がっていく。
だから沢山書いてくださいって、そう教えていただきました。

その時の私はライターをはじめて1年くらい。
まだ文章のなんたるかも分かってないくせに、早く上手く書こうだなんて、なんて自惚れていたんだろう…と、今は思います。

でも「練習すれば文章は上手くなる」という真理を改めて教えていただけた、貴重な経験でした。

あれから1年以上たちましたが、いまだに文章を書く手は止まる止まる…。

でもそんな時は一田さんに言われたことを思い出して、今は下手でもいいからとにかく書くことを諦めないようにしています。

ゴールが分からず手が止まってしまったなら、一度パソコンを止めて「何を伝えたかったんだっけ?」「どう思ったんだっけ?」と考え直す。

ゴールが見えてくるまで考えて、考えて、考える。

そうしていると「あ、これだ!」とひらめくときもあれば、結局何も見えてこなくて没記事にすることもあります。

でも、あの答えに辿り着いた瞬間の充実感、難航していた文章がまとまった時の達成感はたまりません。

書くことで自分の内側と真剣に向き合い、本音を文章を通して伝えることで、他の人の気持ちを動かすことができる…。

書くことは、自分と他人の心を繋げること。
私にとって書くことは自己表現である以上に、大事なコミュニケーション手段なんだと思います。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?