見出し画像

戦闘モード?!交感神経過剰による頻尿症状

尿は腎臓でろ過された体に不必要な塩分、水分、老廃物です

膀胱は「ゴム風船」のような臓器で
膀胱に尿が150mlほど溜まると膀胱壁が刺激され尿意をもたらします

排泄を司っているのは副交感神経です
膀胱をしぼませ、反対に尿道は緩ませて尿を出します

なので、頻尿の方が病院にかかると副交感神経の働きを抑える抗コリン薬が処方されることが多いです
(膀胱炎が原因の場合は抗生剤、前立せん肥大が原因の場合異なる対応になります)

過活動膀胱に使われる抗コリン薬(内服薬、テープ剤など)


抗コリン薬は、膀胱のムスカリン受容体におけるアセチルコリンの働きを阻害する作用(抗コリン作用)により、膀胱の過剰な収縮を抑え、過活動膀胱などによる尿意切迫感や頻尿などを改善します

注意が必要な抗コリン薬の副作用

ただ、抗コリン薬には副作用も多く
・唾液の減少による誤嚥性肺炎、虫歯、歯肉潰瘍
・発汗障害による熱中症
・尿閉、尿路感染
・便秘、麻痺性イレウス
・心拍数上昇による不整脈
・せん妄、不安、認知機能障害の進行
・視野がぼやけることによる転倒
・喘息症状の悪化(喘息の方は禁忌)

などの副作用がしばしば問題となります

そもそも、頻尿(過活動膀胱)は
交感神経が緊張しすぎるあまり、何とかして自律神経の揺さぶりを元に戻そうと副交感神経が高まり、二次的に排泄反射を起こしている反応です!

『安保徹のやさしい解体新書』より

低体温で冷えがあり、血流障害が起きていることが多いので
・カイロや湯たんぽで膀胱を温める
・シャワーですまさず入浴する

足の筋肉が弱って静脈からの老廃物が十分に膀胱に溜まっていません
・ふくらはぎのマッサージを行って排泄を促す

ストレスの多い状況にありませんか?
仕事や家事を頑張りすぎていませんか?

ボーっとする時間を意図的に作って副交感神経を高めることを意識してみてください


自律神経の仕組みについてはコチラ↓



《東洋医学的な面からみた頻尿》

東洋医学でいう腎膀胱系恐怖や不安があることで乱れやすくなります

バス旅行や映画鑑賞などでトイレに行けない不安があると余計にトイレが近くなったりしませんか?

黒い食べ物を意識して摂る、立ちすぎない、冷えに気を付けるなどしてみてください

足の裏には腎系の経絡が通っているので、歩いたり、竹踏みをするのもおすすめです

足腰を鍛えることでも腎膀胱系の経絡が整います


《心理的な面からみた頻尿》

とにかく何もせずにいられない性分の人の膀胱は「働きづめでありたい」という永久的な必然性を無意識に感じています。
頭の中はフル回転、無数の心配事や予定でいっぱいです。

予期せぬプレッシャーを感じるとパニック状態に陥り、
同時に膀胱も満タンに、トイレに駆け込むことになります。

とくに、常に緊張が強いられる新しい環境では顕著にあらわれます

また、反対に新しい環境などで不安になりたくないという潜在意識が働き、
頻尿を理由に誘いを上手に断るために頻尿が起きているという場合もあります
無意識にですけどね☆


茨城県ひたちなか市で夫婦で千晴治療院をしています
統合的な観点より痛みはもちろん様々な不調や困りごとについて
治療やセッションなどをさせていただいております
ご縁がありましたら嬉しいです


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?