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ステロイドってどんな薬?〜ステロイドとミトコンドリアの関係〜


アトピーや喘息、リウマチ、、、
あらゆる病気に絶大な効果があるステロイド薬!

効果が高いだけに、効きすぎて恐い
副作用たくさんあるみたいだけど。。
でも、お医者さんが出すんだから大丈夫だよね?

などなど疑問がたくさんあるお薬

という私も
先日呼吸が出来ないくらい咳がひどくなり

授乳中なのもあり、ステロイドなんて絶対ダメ!
となっていたものの観念して使ったら

たった1回の吸入ですっかりよくなりました

なんだ、早く使えばよかった!

なので、本当につらい時は使うけど
やはり漫然と使うと色々な弊害が心配
上手く付き合うのはOKというスタンスに

ステロイドがなぜ危ないといわれるのか
授乳中の方が使う場合お薬との間隔はどのくらいあければいいかなどわかっていると

お薬とも上手く付き合っていけますね

ステロイド薬がどのような仕組みで効いているかは
あまり知られていないかもしれないので
スライドでまとめてみました

ステロイドはなんで効くの?

痛みや腫れ、炎症などの原因はプロスタグランジンという物質の作用により引き起こされます

このプロスタグランジンを作っているのが細胞内のミトコンドリアです

ミトコンドリアにあるステロイド受容体にステロイド剤が結合すると
ミトコンドリアの機能が一時的に停止し、プロスタグランジンが作れなくなります

その結果、熱が下がったり痛みが取れる、炎症がおさまるのです
一見、炎症がおさまり治ったようにみえるのですが、、、

でも、実は症状を治すためには”炎症”が必要です!

痛みや熱が出る、腫れる、血流がよくなる(痒みなど)
見た目にはツライ炎症反応ですが
実は症状を治すために必要で起きているのです

ミトコンドリアのエネルギー(熱)を作り出す機能を止めているので

エネルギーが作れなくなり体温が下がる
       ↓
免疫力が下がり、感染症などに罹りやすくなる
       ↓
体は強制的に免疫を高め免疫が暴走!
リウマチや膠原病の原因に

人はストレスを感じたときに副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を出し、
自分自身で炎症を抑えます

コレステロールから化学的に合成されたのがステロイド剤です

副腎皮質ホルモンは交感神経が働く日中や強烈なストレスを受けたときに
緊急事態を乗り切るために分泌されます

ステロイド剤を使えば使うほど体は緊急事態だと勘違いして
交感神経緊張状態になります。
その結果

●血流障害による低体温・・免疫力低下
●増えた顆粒球が活性酸素を放出・・細胞を傷つける

体から自然に出る副腎皮質ホルモンはコレステロールとして回収されますが
化学的につくられたステロイド剤はうまく回収されません

ステロイド剤を使い続けると変性したコレステロールがさらに酸化し
酸化変性コレステロールとして体に蓄積します

アトピー性皮膚炎などでステロイドの塗薬を使い続けると酸化変性コレステロールが皮膚に蓄積するため、アトピー特有のしわが寄った皮膚になったりします

蓄積された酸化物質➡身体はさらに交感神経緊張状態に

〇顆粒球がふえて化膿性の炎症が起こりやすく
〇リンパ球は減少し感染症にかかりやすく

ステロイド長期使用による副作用
肥満、ムーンフェイス、発がん、不眠、不安症、白内障・緑内障
大腿骨骨頭壊死、ステロイド潰瘍、骨髄の成長阻害、老化促進作用
感染症、高血圧、糖尿病、関節異常、血栓症など

1週間以上ステロイド剤を飲み続けると体は薬に依存し、自分でステロイドホルモンをつくりにくくなってしまいます

また、服用しているステロイド剤を急にやめるとリバウンドだけでなく、全身の生理機能が障害を受けます
やめるときには使用料を徐々に減らしながら1~3ヶ月ほど時間をかけて離脱しなければなりません

なぜステロイド剤が必要になるくらいの症状を引き起こしているのか
まずは自律神経や心のほうから自分を見つめていくのが根本治療であると思っています

《おまけ 疾患別の深層心理》

●関節リウマチ
自己評価が低いことによる動くことへの恐れ。認められたい、愛されたい

●喘息
まわりの反応や絆を失うことを恐れ、感情を抑圧し言いたいことが言えない

●アトピー性皮膚炎
周囲と境界を張りたい
発疹は境界を打破して外に出ようと頑張っている状態
身体の痒みは精神レベルで刺激が起こっていることを示す
気づかなかったり、気づきたくなかったりすると痒みとなって出てくる 


こちらのnoteでは、根本原因を探るための、症状が出る仕組みや深層心理についてまとめています
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茨城県ひたちなか市で夫婦で統合的な見方による治療院をしています
自律神経の不調、痛み、怪我の治療、心身の不調のサポート、発達相談など
ご縁がありましたらよろしくお願いします


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