暗躍する赤ちゃんを観た
アマゾンプライムで映画を観た。
予告をCMで見てからずっと気になっていながら、映画館へ足を運ばず、今日までタイミングがなくて視聴していなかった作品。
ドリームワークスの『ボス・ベイビー(The Boss Baby)』だ。
そういえば、テレビで予告を見たとき、「これ面白そう」と弟に言ったら「ペリーみたいなの好きだね」と言われ、なるほどそうかもしれないと思ったのだった。
ここで言うペリーは『フィニアスとファーブ』に登場するキャラクター、カモノハシペリーのこと。同作は最初にフィリピンへ行ったときにテレビで放送されていて、滞在中の心の支えにしていたくらい好きな作品だ。
これを観ていなかったら、僕は一生「カモノハシ(platypus)」を英語で何と言うか覚えることはなかっただろうと思う。
まあそれはいいとして、僕はペリーのように、ふだんはパッとしないが実はものすごい力を持っていて、人目につかないところで大活躍している、みたいな構成が好きな傾向にあるみたいだ。
パッと思いつく例だと『静かなるドン』とか『モブサイコ』とか『名探偵コナン』、アメコミなら『スーパーマン』あたりもその口と言っていいだろう。(さすがに『ワンパンマン』くらいまできてしまうと、サイタマを正当に評価してあげて欲しいと思うけど)
要はギャップのあるキャラが好きだったりするわけで、確かに鬼殺隊なら善一が好きだ。
で、『ボス・ベイビー』だが、話の運びじたいはまずまずありふれている。予告を見て「こういう感じの話ね」と思ったなら大きく外れることはないと思う。
それでもCGアニメの特性を活かし切った赤ちゃんたちの描写はとてもかわいいし、何より子供の目線を上手に描けているのが好印象であった。
字幕で観たので吹き替えでどうなっているのかは知らないけど、音楽もよかった。「超名作」ってほどではないかもしれないが、心温まる佳作だと思う。
強いて言えば、モブの赤ちゃんたちもたいへん魅力的なので、もう少しフォーカスが当たってもいいかもとは思った。が、この辺は続編とかテレビシリーズとして補完されているのかもしれない。
正直終わり方がきれいだったので、付けたりは蛇足になるのではないかという危惧があったりする。
* * * *
目下、巷では『新劇エヴァ』の話題で持ち切り?だが、幸か不幸か僕はエヴァを一切観たことがない。
「一切」というと実は正確ではなくて、一度話だけさらっておこうと、テレビシリーズの再編集版だという『劇場版 序』に挑んでみたことがある。
しかしどうもピンと来なかった。テレビ放送の圧縮版だからついていけなかったのか、話が難しくて理解が及ばなかったのか、そもそも同作の視聴に「向いていなかった」のか、なんとも判断はつかない。
ああいった話が好きか嫌いかという議論は措いて、オタクの端くれであれば教養としておおよその話はおさえておくべきだと勝手に思っている。
最近は読むべきマンガが書架を横溢しているのもあって、干渉すべき作品が非常に溜まっているのだが、他方で気力がそれに追いつかなくて困ることしきりである。
買わなければいいのではないか、という正論は棚に上げさせていただきたい。
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