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春先の準備

金曜付でバイトを辞して、火曜日からは新しい仕事場で働くことになる。それまでにやっておかなくてはいけないこと、行っておくべきところがあまりにも多くて、相変わらず寝る時間がない。


なんとなくタイミングがなく誂えできていなかった眼鏡を変えたのもそのひとつで、今使っているのは大学に入る直前に作ったものだから、軽く10年以上はかけ続けていたことになる。
視力はやや落ちたものの日常生活に支障はなく、どちらかというと眼鏡じたいの劣化、コーティングが剥げに剥げて視界の妨げになっているのはさすがに不健康であった。

で、悩んだ末、きちんと眼科で検査をしてもらうことにした。ネットで調べると、眼科医の言い分は「包括的に検査できるから眼科でやった方がいい」という感じで、他方の眼鏡屋は「餅は餅屋なので細かい調整のできる眼鏡屋で測ったほうがよい」と言っているのが散見された。
いままで裸眼だったのが初めて眼鏡をつくるとかであれば眼科に行った方がもちろんよいだろうけど、すでにかけているのであればどっちでもあまり変わらないような気がする。
今回はドライアイがちょっとしんどかったのもあって医者に行ったけれども、結果的には角膜にキズもなかったので様子見ということになった。緑内障も現状は問題なし。こういうところまで話を聞けるという意味においては、どうせ数年に1回のことだし、医者にかかって検査したほうがいいと思っている。

「度数はほぼ据え置きでこんな感じですかね」と、検眼枠とか仮枠とか呼ばれるレンズを差し替えできるアレを渡されたのだが、どうもかなり見えすぎてくらくらする。聞けば今までの眼鏡は、レンズの劣化によって見え方も落ちている可能性が考えられるとのこと。そういわれればさもありなん、ということで提案頂いた度数で処方箋をお願いすることになった。

しかしいまの眼鏡屋は明瞭会計で助かる。昔々つくったときはフレーム単体がいくらで薄型にするといくらプラスになって、みたいな料金体系がけっこうああった印象だけど、いまはだいたいどこでも薄型非球面まで込みの値段が表示されている。

前回と同じ眼鏡市場にいって、しばし悩んだが、けっきょく今まで使っていたのと同じブランドBEZELにした。眼鏡市場オリジナルらしいのだが、フツーの黒縁とかは面白みがなくてかけたくないので、ちょっと遊びのあるのが好みである。(とはいえ前のよりは落ち着いたものになった)


某雑誌に書いていた連載は、最終回分を入稿した。終えるにはちょうどよいタイミングである。1年間かなり苦しみながら書いたが、学びは多かったし稀有な経験であったと思う。編集長に挨拶に行くと、「またなにかいいネタあったら是非書いてください」と言っていただけた。どのみち古本と手を切ることはなさそうなので、細々とネタをためておくのもいいかもしれない。


リュックもスーツもネクタイもタイピンも新しく買って、仮に気力がなくなっても2週間くらいは買い物をしなくて済むような備蓄も用意した。とりあえずは2週間くらいは、息を止めていられる間にいろいろ慣れたいものだ。

あとは、なにをしておくべきなんだろう。

ひとり先行きばかりが不安で、詮方ない心配がただ積もってゆく。

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