見出し画像

自称!日本最古の駅弁『峠の釜飯 おぎのや』

駅弁……高速化が進む交通機関、ましてや移動の機会すらない昨今においてはすっかり馴染みのないカテゴリーになってしまった訳でありますが…。

今回紹介する老舗『おぎのや』は明治18年創業。最古の駅弁(自称)として有名な峠の釜飯が看板メニューで、新幹線が開通するまでは軽井沢へ向かう旅人もよく訪れていたらしい。
駅舎の真横に設置された、こじんまりとした渋かわいい弁当ブースによって、駅構内はもとより改札外の人間にも提供されているようだ。
ふむ、窓口に目をやるとどうやら蕎麦等麺類も販売しているようである…が、ここは言うまでもなく釜飯一択。
オーダーし現金で支払うと、その直後には駅弁らしいスムーズな受け渡し、これぞ本物のファーストフードである。

渡された弁当は存外重厚感があった…!
♪重い、重いよ峠の釜飯♪なんだかスーパーズッシリだ♪
電車に乗るわけでもなく駅前のベンチに腰を掛け、のんびりと弁当の封を解いてみる。すると…

か、かわいい…。
峠の釜飯くん、渋かわいいという新ジャンルを開拓中なのであります…!

※写真では伝わらないかもしれないが、容器も蓋もしっかり焼物。これが重厚感の正体だ!

素朴な素材オールスターズの様々な具材はどれも嫌味がない。米と相性が良くパクパクと箸が進む。
そして、添えてある漬物のプラ容器がこれまたかわいい。さて、こちらも…。
パカッ……ん?おっと、漬物は若干クセが強めだ。なるほど、別容器で提供する理由はそのためか。

たった10分でペロリと完食!うまい!
強いていうなら鶏肉の分量がもう少し多ければ嬉しかったかなと……いや、明治時代の肉は貴重だったのかもしれない。ここは峠の恵みに感謝である。

車でしか移動しなくなって久しいが………ちょっぴり鉄道旅をしたくなる昼下がりなのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?