体毛にまつわるエトセトラ

体毛については並々ならぬ思いがある。

昨今の「脱毛しないなんて女失格!」な風潮だの、電車やインスタ有名人の広告で頻繁に目にする脱毛の広告には辟易していた。

それに、剃刀で毛を処理していると肌がものすごく荒れた。
以前と同じ方法でやっているにもかかわらず、めちゃくちゃ荒れるようになってしまった。

なのでしばらく、あらゆる体毛を自然のままに伸ばしていた。
剃ったばかりのチクチクの状態が1番ストレスで、かなり伸びてくるとフサフサしていてこれもアリだよなと思っていた。

しかし最近自分に自信がめっきりなくなってしまい、こんな、出会った頃よりずっと太っていて、体じゅうの毛を伸ばしている(そのくせ眉毛はいつも剃っている)女なんて、夫は実は心の中で嫌だなと思っているに違いない、という考えに取り憑かれた。

毛があったっていいじゃない!という気持ちと、全部脱毛してしまって夫に好かれたいという気持ちが喧嘩していた。

わたしが毛を処理してしまったら、脱毛至上主義に事実上の敗北をしてしまうのではという謎の気持ちも根強くあった。

この前夫に「私なんて太ってるし毛もすごいし…」というような話をしたところ、「そんなこと言ってないし思ったこともない」と言われた。
お、思ってなかったのか…本当に…??

しかし落ち着いてちょっと考えてみた。


夫の真意はどうであれ、わたしがわたしの体を好きでいられたら、もう少しマシな気持ちになれる気がする。

じゃあどうすれば好きになれるのか。

太ってるのは、まぁそんなに自分で嫌じゃない。

でもオシャレな下着からワサッとはみ出すのを見るたび「わたしって…」「でも脱毛はVIOだけで20万とかかかるって聞いたことあるし…ツルツルになるまでには長く辛い時を超えなければいけないと某漫画家さんが言ってたし…
とにかくそんな金も時間も無い………」とこの長々としたセリフが毎回毎回頭に浮かぶのにはうんざりしていた。

そんな長い葛藤を経て、
毛を処理する決意をしたのであった。

後半へ続く。

#脱毛
#体毛
#日記
#エッセイ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?