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休職って得体が知れなくて、怖い

メンタルをやられて、1ヶ月だけだけど休職をしました。
人事という立場上、休職する人たちを何人も見てきたけれど、いやはやまさか自分がすることになるとは。傍から見てると、対処方法とかしないほうがいい考え方とか、分かっていたはずなのに。

求職して最初の数日は、求職した事実も平日に仕事をしていないことにも恐怖を覚えた。求職した事実は、単純に収入がなくなるなぁ、とか、ちゃんと復帰できるかなぁとか、そういう部分の恐怖。仕事をしてないことに関しては、自分がいなくても会社は回っちゃうんだなー!という恐怖だった。
あんなに、あんなにしんどく、自分を壊しながらも仕事にしがみついていたのは「私がやらなくちゃ」という謎の正義感だったのに、私が休んでも普通に会社は回るんだなぁ、ということを痛感させられた。居場所がなくなっちゃうような感じ。

ただ、それらは段々と薄れていった。家族や友人から「ちゃんと健康に幸せに生きてることのほうがよっぽど大事」と言われたから。そこから少しずつ「最悪、福祉のお世話になるっつー方法もあるわけだし!実家帰ってバイトという手もあるはず」くらいに考えられるようになった。(実際に、バイトができるかは分からないけど)
少しずつ冷静になって、これまで自分がやってきた仕事を見つめることができて、私が普通と思う環境下であれば、他の人達と同じくらいに働けるな??と思えるようになってくると、なくなっていた自信が生まれ始める。
そうなってくると、変な気負いがどんどんなくなっていって、会社の居場所がなくなる、みたいな不安も「私のことをこんなに苦しめる職場に、自分の居場所を求めなくてもいいんじゃない?」「お互いがなくてもいいなら、辞めても問題ないしwin-winじゃん!」くらいに思えるようになっていった。

そこからは、比較的スムーズに転職活動の進みも良くなったし、生活面でも安定して眠ったり食事が取れるようになった。そうなってくると、休職しているほうが面接組みやすかったりもして、逆に動きやすいなー、くらいに考えられるようになる。(そして、変に気負わない分面接も通るし、NGでも無駄に落ち込まなくなって精神的に本当に平和に)

収入面の不安に関しては、ぶっちゃけタイミングがかなりよかった気はしている。コロナの影響で予定していた舞台やらライブやら結婚式やらが全部中止になって、過去の支出が戻ってきたり、予定していた支出がなくなったりして、毎月の収支がかなり変わった。おかげで2,3ヶ月なら無収入でも生きてはいけるな、みたいな安心感があって、よかった。(あと、家の更新があったけど給付金が入ったおかげで乗り越えられた。ありがとう給付金。もう一回待ってるよ、給付金)
このこともあって、これまでよりもちゃんと貯金しよ…、と心に強く刻みました。いつ仕事がなくなってもビビらない程度に貯金は必要。実際どれくらい使うだけではなく、心の平穏としてお金大事。

あと、休職中の状況がよく分からなくて、私はnoteで休職中の人の投稿をめちゃくちゃ探した。ブログとかも探したんだけど、記事が古かったり途中で止まってしまっているものが多かったので、結局noteに落ち着いた。(あと、休職中のタグとかあって探しやすかった)
そこで、過去に休職した人や、現在も求職している人たちの色んな投稿を見て「結構いるじゃん」とか「割となんとかなりそう」って不思議な勇気をもらえました。ありがとう。
私は「どうなるか分からない、見通しがつかない」ということが苦手なので、先駆者?の人たちの状況が分かるのは本当に心強かった。
まだ引き続き休職中の方も多いけれど、どうか無理のない方向に進みますように。

休職って、してみるまで本当に得体が知れなくて、休職してる最中、したあとどうなるかが分からなくて本当にビビっていたけれど、してみると意外と(?)どうとでもなるし、してよかったなー、と思う。
というか「休職してよかった」と思える人がそういう診断書をもらう仕組みになってるんですね、当たり前だけど。
だから、いま仕事で苦しい状況にいて、病院からもお休みを勧められたり、周囲の人から病院を勧められてる人は、仕事をしている状況下から変化することを怖がらずに、どうか自分の体と人生を大事にしてください。意外と大丈夫だし、大丈夫になるような仕組みがちゃんと世の中には整っているよ(傷病手当とか失業手当とかね)

一番は、本当に健康で幸せに生きてることだから。
それを私も忘れないでいたい。

おいしくお酒飲みます!ビール!