推しが大型音楽番組に出るの嬉しい

大型音楽番組出演本当に嬉しい。久しぶりに泣きそうになった。シンプルな感情ではないけど本当に嬉しい。思い出を整理したくて日記にした。


グループと音楽番組

大好きなグループ超特急がテレ東60祭Mフェスに出演が決まった〜!まもなく12年を迎える彼らのキャリアの中で、音楽番組は滅多にないイベントだった。新曲を出して地上波で出演するのは数曲に一度、基本的に深夜帯の番組で(深夜帯の音楽番組、色んな人が出て面白い)、ゴールデン・生放送・大型番組に出ることはゼロだった。今年はそもそも音楽番組自体にまだ一度も出ていない。

MVのコメント欄を見ると、番組出演が少ないことに驚く意見を見かける。確かに彼らの映像作品には音楽番組に出ていそうな感じがあって(?)、加えて毎年アリーナ公演があり、振付などの構成にも有名な方が携わっている。そして、(私が言うのも今更だが)パフォーマンスは斬新かつ洗練されていて楽曲は耳に残るしダンスは凄まじく何よりこんな歌声は他にない(私の推しはボーカル)。地上波ゴールデンで見られたら嬉しいだろうなとずっと思っていた。

リクエスト

超特急の応援を始めてしばらくして、音楽番組は待ってて来るものではないと分かってきた。彼らは明確な目標として何度も「もっと音楽番組に出たい」「絶対東京ドームに立つ」と口にする。公式ホームページにも、ファンがアクセスしやすいように、たくさんの音楽番組へのリクエストフォームのリンクがいつからか用意されている。リストは今まで一度も出たことのないたくさんの有名な音楽番組の名前が。そこで私も、とりあえず送らないと始まらないかと、慣れないながらに出演リクエストを送り始めた。最初は新曲が出るたびに送っていた。初めの頃は推薦理由に率直に彼らの素晴らしさを書いたけど、主観だけでは説得力に欠けるのではと自分なりに考え、主題歌を務めたことや、規模、具体的な反響など、客観的な事実を書くようになった。今思うとこんなに活躍しているのになぜ?という疑問をぶつけるような心情になっていたと思う。自分以外にも多くのファンがリクエストを継続的に送っていた。それでも結果として、ゴールデンの音楽番組に超特急の出演はなかった。
メンバーがドラマに出演したり、主演になったり、オリコン1位を取ったり、さいたまスーパーアリーナ公演を(複数回)成功させたりする度に、その旨をリクエストに書いた。今度こそと期待して送ってもなかなか伝わらなかったし、売上実績ができても楽曲ランキングのコーナーにさえ出なかった(※2023年11月6日にCDTVのランキングで28位にMVが流れて大歓喜、公式SNSからも異例の喜びの声があった)。出来ることをやるしかないとはいえ、手応えがなさすぎて、思ったより出演は大変なことなんだなと知った。

SNS

段々リクエストにはあまり期待しなくなっていった。やっぱりそもそも、単にファン数が足りないから声も届かないのかと勝手に納得しようとした日、ライブ動員数が超特急より少ないグループの出演があった。とても素敵なパフォーマンスで私は曲もメンバーも覚えたけど、出演の大きなきっかけの1つはTikTokと紹介された。そうかTikTokで!!私はTikTokのアカウントを作って、超特急の曲を使っていろんな動画を投稿した、音楽番組に出てほしくて(?)。ただ私が最も見てほしい超特急の鑑賞体験(ライブ)、ショート動画で表せなすぎる。でもこれが拡散への道なんだから仕方ないか。ある日、彼らがガールズグループに扮して清々しいほどクオリティの高い新曲を出し、その公式TikTok動画がバズった。Webや新聞で記事にもなった。私は半ば本気で、初めての地上波ゴールデンが女装でいいのか心配した(なお別人という設定が貫かれた)(もちろんどこの音楽番組にも現れなかった)。その後も、新曲が出てSNSで反響が大きくなる度に、どうにか音楽番組で披露してくれないか期待した。新曲のショート動画がバズったりもしたけど、とうとう音楽番組では見られなくて、実は結構悲しんでいた(MORAMORACall My Name、地上波で見たかった)。

配信チャート

やっぱりシンプルに数字の結果が必要なのか。運営チームもそう思ったのか、ある時、音楽配信プラットフォームで再生回数を上げるキャンペーンがあった。この種のキャンペーンは一般的に行われているけど、当時の超特急の目標値は他のアーティストと比較しても高めに設定されていた。今思えば、コロナ禍でファンとの接触機会を設けられない状況の上、機会均等ではない中でファンダムのパワーとポテンシャルを伝える最終手段だったのかな。ファンの中には持ちうるすべての端末で常時再生する人もいて、その甲斐あって見事新曲が1位になった。ただ正直ファンが(自由意志とはいえ)無理をしていた面はあり、実直なメンバー達は心を痛めていた。それを見てまた心が痛んだ。でも逆に他にどうしたら数字で結果が出せたんだろう。新曲を盛り上げてヒット曲にしたくても、チャート1位がヒット曲に見なされる世界ではなかった。世のヒット曲のほとんどはテレビで流れてから広まっていた。結局その1位をもってしても大型音楽番組には出ることはなかったし、劇的にフィーチャーされた実感は自分にはなかった(ランキングきっかけで聴く人が増えたり、放送選曲とかには生きたと思います)。

全員でドラマ主演!

そんな中、これまでとは桁違いに超特急がフィーチャーされる出来事があった。2022年夏、グループの総意から新メンバーが募集され、素晴らしい4人が加入した。加入と同時に、なんとグループ全員で地上波ドラマ(今はU-NEXTで見られる)の主演を務めることになった。しかも主題歌は新体制初シングル。もう、テレビを挙げて新メンバーの加入を祝ってくれてるんだと思った。これは絶対音楽祭出るじゃん!楽しみ!結論から言うと、リリース期間は同局の深夜の1つの番組に出演して終了した。しかもその出演は、メンバーが音楽番組を熱望する言葉を聞いて初めて検討され、実現したとのことだった。素晴らしいエピソードだし、番組も素敵で嬉しかったけど(深夜の音楽番組ってめちゃくちゃ色んなアーティスト出て面白い)、グループ単位で主演ドラマと主題歌をやっても同局の大型番組にお呼びはかからないんだ、と少し気が遠くなった。

得意分野(フェス)

超特急はライブに注力するグループで、グループの歴史はライブの歴史でもある。ワンマンに加え、フェス出演が起爆剤となってファンを増やしてきた側面もある。終演後に他のアーティストのファンから好意的な反響があるととても嬉しい。
しかし、その次の週には、当該フェスに出ていたアーティストが軒並み音楽番組に呼ばれたりする。そんな中、超特急はなかなか呼ばれない、トリを務めても…彼らの一番の得意分野からどんなに話題が生まれてもテレビには届かないのか。冷めた考えだけど確かに現代、ライブで魂を燃やしている間にテレビやネットで見られるコンテンツに投資している方が合理的なのかも(当たり前の事を書くがオンラインに注力する人がライブを疎かにするとは全く思っていない)。ライブはライブ、テレビはテレビだから仕方ないの?ただそれでも、共演した音楽番組常連グループからの、最近初めてライブをしてペンライトの景色に感動したというコメントを聞いたとき、思わず推したちがペンライトと過ごしてきた10余年を思ってしまった。一番の得意分野は評価されない世界なのね…彼らのライブ体験は素晴らしいものだし、一番大切にしているものを変えてほしくはないけど、それでもどうやったら広くPRできるんだろうと、勝手に頭を抱えて悩んだ。何をしても超特急だけ呼ばれないのかも、そんな風に考えてしまうことも出てきた。

人も憎まず世も憎まず

超特急が音楽番組に出るための理由を考えるのと同じくらい、「出られない理由」を考える時間があった。私はアイドル全般が好きで他のグループも楽しく見るが、一番の推しが新曲を出すたびに地上波でパフォーマンスがみられる友人はやっぱり、どうしても超羨ましい。最初は「なんで出ないの?」と訊かれたけど、こっちが聞きたいわといつも泣き言を聞いてくれて、ありがとう(友人)。彼女とは見えている世界が違いすぎるけど、様々なことを話せて共通点も相違点も面白く、ブルーレイを見せ合って、推し同士が同じ番組に出られたら楽しいねと何度も話したりする。こういう時間は本当に楽しくて、私も大切な友人の支えである推しにはやはり親しみや感謝を持つし、友人も超特急にゆるく好きなメンバーがいたりする。

出られない理由、本当にたくさん考えた(音楽祭の出演が決まった今その多くの信憑性の低さを思い知る)。彼らの長いキャリアのうちにボーイズグループを取り巻くトレンドも変わり、かつては彼らの背中を追っていた人たちがオーディションを経て先に音楽番組の大きなステージに立つこともある。それぞれの人生にタイミングがあり、全て素敵なことだけど、どうしても地上波の大きなステージは羨ましいし、超特急にも出てほしい。ヒーロー修行を重ねた超特急は「人も憎まず、世も憎まず、憎むは己のていたらく」と歌うけど、私は仙人ではないのでふとした時に人も世も余裕で憎みそうになりかけた。趣味の範疇で考えなくて良いようなことを、本当に沢山考えた。疲れを癒すために無邪気に応援するつもりが、色々飲み込んでここにいるなぁと思うこともあった。

ただ、そんな気持ちが芽生えても暗い感情に染まらなかったのは超特急のお陰だった。ボーカルの推しは自分で歌いながら歌詞に励まされると言うけど、実際、脳に焼き付いた彼らの歌詞とパフォーマンスに、数えきれないほどはっとさせられた。「ありふれた日常が奇跡に変わる瞬間を信じて」「君が君のままいられるように僕らこの場所で踊るよ」「あの約束叶えるまで終われない」多くの歌詞は彼らの人生にも寄り添っていて、応援していると、何より他者や個性を認め合ったり、信じて愛する心が強くなる。私が広めたいのは苦しさではなく、この幸せな感情体験なんだよな…。

音楽番組って意味ある?(ある)

色々考えた末、てか音楽番組って意味ある?と思う時期もあった。私は彼らが大好きで、彼らのライブは最高で、もうその中で最高の国を作ればいいか。FODで冠番組も見られるし。ただSNSの時代とはいえ、テレビの影響力を痛感することは多いので、彼らの新曲を数回に一回深夜には見たいな(何度も言うけど深夜帯の音楽番組本当に面白い)。もういいか、私はお金を払えばパフォーマンスを見られるし。

でも。超特急は東京ドームを目指している。

彼らは何よりその夢に誠実で、何度も挫折を経験しながら、諦めない姿を時には泣きながら教えてくれる。こればかりはどうしても、今いるファンだけでは叶えられない。だからもっとファンに増えて欲しい。それに超特急を私たちだけしか見ていないのはおかしい(最高だから)。彼らと夢を叶えたいしドームで遠くに立つ姿を見たい。彼らは「紅白出たい」も「Mステ出たい」も、「THE FIRST TAKE出たい」までも臆せず言葉にする(最初の2つは歌詞にまでした)。先述した「あの約束叶えるまで終われない」も東京ドームを指してメンバーが考案した歌詞だし(しかも、「叶えたら終わるという意味ではない」と後から別の目標も伝えてくれた、優しい)、「白い空まで」という歌詞も東京ドームの屋根。やはりこの実現にはゴールデンの音楽番組に出て知名度を上げることが不可欠だった。

推し

少し主観的に推しの話をする。彼は音楽番組を見るのが好きで、いつかこういう番組に出たいな〜出られるように頑張るで!と、決して影を落とすことなく何度も前向きな姿勢で伝えてくれる。どうしてこの人が出られないんだろう?歌が世界一上手いのに(私が言っても説得力がないので他者視点を引用するが超特急はいつだって生歌被せなし、これまでコラボしたアーティストやボイストレーナーも歌唱力を絶賛!)。この人は本来、彼が見ているテレビ画面の中にいて、もっと多くの人に憧れられていてほしい。彼はここではとても説明しきれないほどの重圧を背負っていた人で、ある時に無理が祟って仕事帰りに意識を失って倒れたことがある。この話をしてくれたのはそれから何年も後で、私はそのVTRを思い出すだけで涙が出る。同じように涙した人が、現在の彼の最強の相棒なんだけど詳細は固定ポストにある別記事を読んでください。自分はボーカルに向いていないと悩んでいたことも知った。向いていないわけがない。むしろ歌う為に生まれてきたような人に見える。私の知っているだけで何人もその歌声に救われて生きている。どうしてそんな思いをしながら歌に向き合って、一緒に仕事をした沢山の音楽人に絶賛されるような人が、ゴールデンの音楽番組のステージに立てないんだろう。推しの強い願いが跳ねのけられる現状は、彼の努力が簡単に否定されているようで悲しかった。

音楽番組ってどうやって出るの!?

何が足りないんだろ、ファンの数?なら広めないといけないのか。知名度のためにはまず地上波に出ないと。そして地上波に出るためには数がないと(無限ループ)。でもその数の最低ラインはとうに超えてるんじゃないの(他アーティストのライブ動員を調べたりした)。ドラマもアニメも主題歌をたくさん持っているし、最近はメンバーの何人かは俳優として人気も出てきた。先日のフリーライブは雨天早朝なのに1万人集まった。グッズもチケットも買えなくなってきた。日経エンタテインメントのタレントパワーランキングでも急上昇特集を組まれた。SNSにもこれまで以上に注力し、YouTube公式チャンネルサブチャンネルもTikTokもこの1年は今までになく右肩上がりだった。加入時1万人だった最年少メンバーのフォロワー数が、1年経って12万人を超えた(これを書いて10日後に14万人に到達)。もちろん数値だけで見たら上には上がいるけど、明らかな単位期間当たりのこれまでにない大躍進だった。疎かになっていたリクエストもまた送り始めた。あと何をしないといけないんだろう、音楽番組ってどうやって出るの!?もうずっとこれだった。

そんな日に

やっと生放送のゴールデンタイムの大型音楽番組の出演が決まった。シンプルな感情ではないけど、本当に嬉しかった。もう毎日セトリ(セトリ)考えてる。パフォーマンスにはなんの心配もないので、カメラマンがメインダンサー&バックボーカル制度をちゃんと把握してしっかり適切にダンサーをバランス良く映すかだけ気にしている(私はボーカル推しだがそれでも宇宙ドライブを土下座で歌う二人にフォーカスしてしまったら焦る)。
そして確かに言えることは、彼らが今日までグループを続けて、できる全ての努力をしてきたからこそ叶ったことで、それはこれまでの道のりを考えると全く当たり前ではない。ああ本当に嬉しい。そして推しは「錚々たるアーティストさん達の中に超特急を選んでいただいて光栄です」とインスタストーリーを更新した。泣く。本当にテレ東60祭Mフェスの放送が楽しみ!近い将来東京ドームで超特急を見たいし、そして友人とはゆくゆく同じ番組で推しを見たいです。


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