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【ルーン語り】ルーン文字が使われていた昔々の物語に想いを馳せる。

ルーンに出会って、リーディングを始めた頃から、占いそのものだけでなくルーン文字に関するさまざまな背景が知りたくて書籍を買い集めて読み耽っていた。

歴史関連や言語学の学者さんが著した文献は、難しい部分も多かったけどオタク心をおおいにくすぐってくれる内容だった。

はるか昔にゲルマン人が実際に使っていたと考えられており、それぞれが素朴な名前を持つルーン文字。世界史で習った「ゲルマン人の大移動」により、ルーン文字もヨーロッパの広い範囲に広がっていったというのだから、壮大なロマンを感じるではないか。

(関係ないけど、中高の授業でも言語学とかあったら、オタク女子だったわたしは間違いなくハマっていただろうなあ。そのまま人生も変わっていたかもしれない)

実際に歴史の中で起こっていた出来事以外に、ルーンの背景を知る上で、北欧神話も欠かせない。

その原点と言われている「エッダ」に登場する最高神オーディンは、神話の中で自らの身を犠牲に捧げてルーン文字を会得する。

ルーン文字はその後、神話の中のさまざまな場面で魔法や呪術を行うためのツールとして登場する。

巨人族の娘に一目惚れしてしまったフレイ神に代わってその娘のところに「嫁に来ないか」と伝えにいった召使スキールニルは、なかなか良い返事をくれない娘に痺れを切らしてついに脅しにかかる。その時、脅しに使われたのが女性の体に深刻な病を招いてしまうというルーン文字「スルス」。

最高神オーディンによって眠りの呪いをかけられてしまったという女性も登場する。その時オーディンが使ったのが眠りのルーネ(ルーン)であったという。

その眠りの呪いを解いて女性を目覚めさせてあげた騎士に、お礼として女性は「ルーン文字の使い方」をテーマにした歌を歌ってあげる…なんていうシーンもある。

北欧神話全体ももちろん面白くて好きなんだけど、中でもルーン文字が出てくるシーンでは、ムフムフしてしまうわたしなのである。

ヴァイキングと呼ばれた人々は、戦いの時に使う剣の柄に「勇気」を意味するルーン文字「テイワズ(ティール)」を刻んでいたという。

これも、神話の中で語られる「戦いに勝ちたいならばチュールの文字を二度唱えなさい」から来ているものだろう。

時代は全然飛ぶけれども、現代、ゲームやファンタジー小説の中では北欧神話をベースにしたものも多いらしく、ルーン文字も呪文のアイテムとして使われているという。

さらに余談だが、北欧神話がモチーフになっている映画「マイティ・ソー」の主人公を演じた俳優クリス・ヘムズワースは家族全員のイニシャルのルーン文字のタトゥーを奥様とお揃いで腕に彫っているらしい。素敵な夫婦だわ…。

↓かなり萌えた書籍。

ルーンカードをつくりました。


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