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【ちぐのニュージーランドキャンプ#01】 ニュージーランドってどんなキャンプしてるの?①

約1年間滞在し、キャンプ旅をしたり現地の方と暮らす中で知ることのできたニュージーランド人にとってのキャンプ。
どんなキャンプをしているのだろうか?日本とは違うのだろうか?まずはキャンプ場の様子からご紹介したいと思います。

前回の記事
【ちぐのニュージーランドキャンプ#00】なぜニュージーランドへ

どんなキャンプ場があるの?

ニュージーランドのキャンプ場は、日本のとはちょっと違う印象。大きく2つのタイプに分かれていました。

1. ホリデーパーク

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設備が充実している高規格のオートキャンプ場。
キッチンに冷蔵庫、シャワーやランドリーなども完備されていて、その充実度には驚かされました。場所によっては、調理器具や食器類まで完備されていたり、卓球台やビリヤードなどのプレイルームや子どもたちが遊べる公園のような遊具やプールまであるところも。

日本のキャンプ場とはまたちょっと違った雰囲気。キッチンダイニングで調理して食べ、テントは寝るだけという人も多くいました。
テント泊だけでなくキャンピングカーに対応した電源サイトや、室内泊出来るキャビンなんかもあり、宿泊施設のひとつといった印象でした。長期滞在してる人たちもいて、これは住めるなあと思ったほど。
ニュージーランド人にとってキャンプは宿泊手段が大きく占めると感じられるキャンプ場でした。

2. DOC(環境保全省)のキャンプ場

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DOC(Department Of Conservation:環境保全省)が管理しているキャンプ場。
ホリデーパークと比べると設備はかなり簡素だが、その分利用料は安く、国立公園内など自然により近いところでキャンプできるところが多かったです。なかには無料のキャンプ場も。

設備は簡易トイレのみだったり、炊事場やシャワーもあったりと場所によって様々。自然を感じられる場所が多いので、個人的にはホリデーパークよりも「キャンプしてるなー」と感じられました。

こういった国が管理しているキャンプ場がたくさんあるところも、国を挙げて自然保護を徹底しているニュージーランドならでは。
つまりは国民の税金を使って整備されているので、わたしたち外国人はより感謝してきれいに使わなくてはと思いますね。


その他ホリデーパークではない個人や市で管理しているキャンプ場もありました。高規格のところから簡素なところまで様々。

キャンプ場が街の中心地にもある

日本との違いを感じたひとつが、街の中心にもキャンプ場があること。日本でキャンプと言えば郊外に行くイメージですが、ニュージーランドでは街中や観光地の近くにもキャンプ場(主にホリデーパーク)を多くみかけました。キャンプが日常にあり旅の宿のひとつとして根付いているのだろうと感じました。
街中にキャンプ場があるので、キャンプ場にテントを張って、夜は歩いて街に飲みに行きテントに帰って寝る、なんてことも出来てしまいます。これはニュージーランドならではのキャンプの楽しみ方だなあ。

キャンプ禁止の場所がたくさんある

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出典:https://nzpocketguide.com/

ニュージーランドで驚いたことのひとつが、「No Camping(キャンプ禁止)」の看板をたくさん見かけたことです。
わざわざ「Camping(キャンプ)」と特定しているなんて、それだけキャンプがポピュラーなのだろう。
キャンプする場所に関しては割と厳しくて、どこでもキャンプできるわけではありません。また駐車できるからといってどこでも車中泊することもできません。許可されていないところで泊まってしまうと罰金を取られてしまうこともあるので要注意です。
これも自然保護を徹底しているからなのだろう。
ここでキャンプ出来たら…と悔しく思う場面は何度もありましたが、そうやって守っている美しい自然には滞在中たくさん感動させてもらい、大切にしなければと感じさせられました。

多くのキャンプ場では焚き火が禁止

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キャンプ場の多く、特にホリデーパークでは、焚き火は基本的に禁止されています。
一部のキャンプ場では許可されているところもありますが、その多くがオフロードを長く走って行った先にあったりと簡単には行けない場所にあることが多かったため、なかなかキャンプで焚き火ができませんでした。
しつこいけれどこれも自然保護の観念から。大規模な山火事があって以来、規制が厳しくなったのだと聞きました。
とはいえ焚き火のできないキャンプに物足りなさを感じることもあって、日本人の焚き火好きな文化も改めて感じました。

キャンプスタイルはとてもシンプル

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ニュージーランドのひとたちが、日本人のたくさんのギアを並べているキャンプサイトを見たらきっと目を丸くするだろう。それくらいニュージーランド人のキャンプスタイルはとってもシンプル

さくっとテントを設営したら、すぐさま自然のフィールドへ遊びに繰り出す。

彼らにとってキャンプは、自然で遊ぶための手段。だからテントサイトは寝るだけの簡単なものが多かったり、テント泊に比べて車中泊もかなり多くみられました。

こんなところから、ニュージーランドではキャンプが文化として根づいていて、日常の延長にあるように感じました。
キャンプが日常にナチュラルにあるように感じて、わたしはそれがすごく素敵に感じられたのでした。


次は、キャンプ場でも街でも多くみかけたキャンピングカーについて書こうと思います。
【ちぐのニュージーランドキャンプ#02】ニュージーランドってどんなキャンプしてるの?②




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