見出し画像

紙ヒコーキに乗せて

※この物語はフィクションです。

「おばあちゃ~ん」

両親が共働きだったから、僕は祖母と過ごす時間が多かった。

両親が帰ってくるまでの時間。

母の代わりに…
「宿題やりなさい」
「勉強しなさい」
「明日の支度は出来てるの?」とか言われ…

時には反抗的な態度をとった。

「ウ、ウルサイ!(*`・ω・´)ノ」

言われれば言われるほど…やる気がなくなった。
そして、母に報告され…また怒られる。

(╯‵□′)╯︵┻━┻ 

僕が就職して、少し経った時だった…

カラオケが大好きだった祖母が、急に歌わなくなったり…

人と会って会話するのが大好きだった祖母が、人と会わなくなったり…

診断名はうつ病だった。
いろいろ話しても…あまり返答がない。

しばらくして…僕は一人暮らしを始めた。
祖母ともあまり会わなくなった。

数年後…
祖母に癌が見つかった…
あまり、長くないと宣告された。

それから、数ヶ月後他界した。

大好きだった、おばあちゃん。
たまに、夢に出てくる。

あっ、僕…お礼言えてないや。

大好きなおばあちゃんへ。
母の代わりに、いろいろ面倒見てくれてありがとう!
たまに、反抗的な態度をとってごめんね。
          「ありがとう」
こんな僕だけど…天国から見守っていてね。

紙ヒコーキに乗せて︎☁☁☁✈︎✉️





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?