【詩】12月終わりの風

風が通り抜ける
とても肌寒い風
晴れているほどに肌寒く
乾燥した強い風

忙しい街を縫って
風は僕の穴を通り抜ける
風を感じるが抵抗は弱く
僕は歩き続ける

風は穴の空いた僕を
この街へ留めることは出来ない
僕はゆっくりと去っていく
皮膚とその裏側に
冷たく強く
風を感じたまま

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?