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2017/11/5(日) 三重県鳥羽市菅島の大山を制覇 3山目

2017年11月5日(日)、今日は「日本全国大山制覇の旅」の第4弾で、島にある大山というのは初めてのパターンになります。その大山がある場所は三重県鳥羽市の菅島(すがしま)。この島は伊勢湾入り口にある離島なのですが、鳥羽駅から徒歩10分の「鳥羽マリンターミナル」から市営の定期船でわずか13分で着く距離にあります。もちろんそれだけ近いので、鳥羽マリンターミナルから肉眼で見ることもできます。標高は237メートルと低いのですが、周辺の離島にある山の中では最高峰ということらしいです。離島ということで車で行くことはできないので、電車と船と徒歩で行くことになります。
 
天気は上々でしたが、やや風が強く、しかも冷たい風でした。ズバリ、今回の難易度は5段階レベルで「★★★★」とします。標高は低いものの、難敵が待ち受けていました。それは後ほど・・・。
 
サンダル×、自販機×、民家×、トイレ×、水道×、他の登山者×、自動車×、バイク×
上り60分、下り60分
 
ここです。

菅島のほぼ中央です

鳥羽駅にはJR関西と近鉄が乗り入れています。写真は近鉄の鳥羽駅。それにしても「M78」というのは、私たちウルトラマン世代には意味深い記号ですね。

鳥羽駅

改札を出たら左に曲がり、2番出口から「鳥羽マリンターミナル」に向かいます。改札周辺にはお土産物も売っています。伊勢名物「赤福」を買って帰りましょう。

鳥羽マリンターミナルへの連絡路

歩いて10分ほどで鳥羽マリンターミナルに着きます。途中の道はちゃんと屋根や案内表示もあり、迷うことはないでしょう。

鳥羽マリンターミナル

市営定期船の切符を自販機で買います。鳥羽-菅島は片道500円です(なぜか往復切符はありません)。なお「佐田浜」という表示をよく見かけますが、鳥羽マリンターミナルが佐田浜にあるので、同じもの(佐田浜=鳥羽マリンターミナル)と考えて問題ありません。

切符は自販機で

菅島行きの乗船場(この時は10番乗り場でした)で船に乗り込みます。結構大きな立派な船です。

意外と言っては失礼ですが……立派な船

出航して数分で今回チャレンジする大山の全貌が見え始めました。写真中央のとがった山がそれです。

とんがった山の方です

さあ、菅島に着きました。

大山の文字も見えます

船乗り場から歩いてすぐの菅島小学校の脇から大山を見ています。

目標は目の前

出だしの道はちゃんと舗装されていて、勾配もきつくありません。順調な出だしです。ただし、ひとっ子ひとりいません。

この辺は歩きやすいです

一つ目の目標がこの茶色の「水道タンク」です。ここを過ぎてからが大変です。

水道タンク

右手に「大山登山口」の看板はありますが、写真では草ぼうぼうの茂みにしか見えないことでしょう。写真だと右上の光が差して明るくなっている方向に進みます。ほとんど獣道といった登山道です。

小さな看板あり

かすかに道らしきものはありますが、人がひとり通れる幅しかありません。足元は石だらけで、勾配もきついです。

ここを入るのか……

後ろを振り返るとこんな景色です。牡蠣の養殖いかだが並んでいるのが見えます。

絶景ですね

10分ほどで急に開けたところに出ます。島の反対側は採石場でした。景色の違いにビックリします。

まるで別世界

ここまでくると車も通れる道があります。先程の草ぼうぼうの登山道が嫌な人は、大きく迂回すれば同じ場所に着けます。ここからは大山を左に見ながら緩やかな砂利道を進むことになります。
すると「大山山頂」の看板が見えて来ます。

看板があると助かります

もとあった看板でしょうか。サビサビで文字の判読は不可能です。

潮風でやられたのかな?

ここから低木の隙間を縫うように、人一人がようやく通ることのできる道を10分ほど進むと、ついに山頂に到着です。236.35メートルの標識がありました。

到着しました

三角点もあります。山頂は広さが6畳ほどで、木に囲まれているので景色は楽しめません。

三角点

これで3つ目の大山を制覇しました!

3つ目!!

同じ道を帰りますが、景色も楽しみましょう。東側は海が広がります。

太平洋です

慰霊碑がありました。

C-1,09号機殉職者慰霊碑

またものすごく狭い道になりますが、視界は良好です。先程、定期船が着いた船着き場が見えます。方角は北になります。

あそこまで戻らないと……

冒頭で難敵のことを書きましたが、それがコレです。イノシシの糞!巨大です。真っ黒で植物の種が大量に混じっています。どうやらこの登山道はイノシシの通り道でもあるようで、100~200メートルおきに3箇所ほどありました。

黒くでかい糞

こんなところでイノシシに遭遇したら逃げ場がありません。とりあえずこぶし大の石を右手に持ち、イノシシが襲ってきたら脳天に一撃を加えてやろうと思います。

逃げるところがない……

分岐点に来ました。右へ行くと灯台です。「菅島灯台」といって、明治6年に建造されたレンガ造りでは日本最古の灯台だそうです。残念ながら帰りの船の時間もありますので、今回は行きません。左の漁港へ向かいます。

時間がないので左へ

ようやく家のあるところまで来ました。この写真は下りて来た道を下から撮影したものです。この写真では左側の細い坂を通ってきたのですが、今回とは逆周りで大山に登る場合、この分岐点は要注意です。

逆回りは道に迷いそう

お腹がすいたので港にほど近い場所にある「重太郎屋(じゅうたろうや)さん」で食事をとりました。

激渋です

店内には他のお客さんは一人もいませんでしたが、昭和レトロな雰囲気のいいお店でした。

いい雰囲気ですね

カツ丼とビール、しめて1,100円でした。大変失礼ながら、想像した以上のおいしさでした。正直、期待はしていなかったのですが、いい意味で期待を裏切られました。皆さんもぜひ重太郎屋さんにお立ち寄りください。

ご馳走さまでした

ちょうどこの日は「全日本大学駅伝」があって、ゴールの伊勢神宮にはいつもより多くの人が訪れていたようです。神奈川大学が20年ぶりの優勝を収めたことを書き添えて、今回の旅の記録を終えたいと思います。


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