江藤ちふみ/ライター(株式会社ひゅうが書林)

ライター/エディターとして、これまでに書籍の企画・執筆を約100冊ほど手がけるほか、小…

江藤ちふみ/ライター(株式会社ひゅうが書林)

ライター/エディターとして、これまでに書籍の企画・執筆を約100冊ほど手がけるほか、小冊子、ウェブサイトなどを作成。宮崎県児湯郡木城町生まれ、東京都狛江市在住。多摩川のほとりでのんびり暮らしています。https://www.hyuga-shorin.com/

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「コロナと共にある今、どう生きればいいですか?」 恐山の禅僧 南直哉さんに伺いました(4/4)

■覚悟を決めて打開策を考え、「他人に頼る勇気」を持つ ― 死ぬということを前提に、失われるとわかって、なお大切にしたいものを見る…。誰もが、その作業をするときだということでしょうか。 全員がやらなければならないかどうかは、わかりません。 できる人は、できるだろうと思います。 万人にとって、こうすればいいということは言えないし、言っても意味がない。 みんな、それぞれに事情があり、生きている現場が違うのに、 「はい、こうするといいですよ」なんて、誰にも言えないでしょう。 それ

    • 「コロナと共にある今、どう生きればいいですか?」 恐山の禅僧 南直哉さんに伺いました(3/4)

      ■「死ぬかもしれない自分」にとって、なお大切なことを考える ― うーん…。ですが正直な話、人は誰でも生き延びたいと思うものではないでしょうか? おっしゃるように、生き延びることを考えるのは当然です。 でも、そう考えるのは、死ぬからでしょう? 当然だが、根本的に何かを考え直し、自分や社会のあり方を変えたいと思うのであれば、考えるべきなのは、生き延びること「以前」です。 生きることを考える前に、逆に「死ぬかもしれない」と、自覚できるかどうか。 生きることを前提に考えるの

      • 「コロナと共にある今、どう生きればいいですか?」 恐山の禅僧 南直哉さんに伺いました(2/4)

        ■「不安の正体」がわからないから、人はなお、不安になる ― しかし私も含めて、多くの人にとって今の問題は、「死」そのものよりも、この時代をどう生き延びていくかです。今後来るかもしれない恐慌や災害などのことを考えると、やはり不安はあります。だから、南さんに話を聞いてみたいと思ったんです。 なぜ不安になるのかと言えば、「不安の正体」がわからないからです。 これからの暮らしがどうなるか。それは、大事です。 将来に対して、さまざまな心配は当然あるでしょう。 しかしそれは、事の本

        • 「コロナと共にある今、どう生きればいいですか?」 恐山の禅僧 南直哉さんに伺いました(1/4)

          【ちょっと長いマエセツ(読むのが面倒な方は飛ばしてね)】 2020年春、新型コロナウイルスの感染拡大が広まる中、お話を聞いてみたいと思った方がいました。 恐山の禅僧、南直哉(じきさい)さんです。南さんは、永平寺で20年過ごされた後、恐山善提寺の院代(住職代理)と、福井県霊泉寺の御住職を務められています。 南さんのご活動のファンだった私は、2017年、ご著書『禅僧が教える心がラクになる生き方』(アスコム刊)を企画・編集協力させて頂きました。おかげさまでたくさんの方に手にとって

        「コロナと共にある今、どう生きればいいですか?」 恐山の禅僧 南直哉さんに伺いました(4/4)